ロシアンブルーの性格や特徴まとめ

その見た目の美しさで、たくさんの人々から愛されているロシアンブルー。

気品に溢れた様子から、かつて多くの貴族から愛されたという話が残されています。

また、ロシアンブルーの魅力は、決して見た目だけではありません。

ここでは、ロシアンブルーの性格や特徴、歴史などについて触れていきます。

性格や特徴をしっかり理解することで、その良さをさらに引き出すことができるでしょう。

これから猫と一緒の暮らしをしようと考えている人は、参考にしてみてください。

ロシアンブルーの身体的特徴は?

ロシアンブルーの体は筋肉質で、骨格が細いため全体的にスリムなシルエットをしています。

成猫の時の体重は約4キロ前後となっており、猫の中では中型の分類に入るでしょう。

尻尾が長く、胴体もやや長めになっており、ピンと尖った大きな耳を持っています。

頭の形は、両耳の先端から顎先にかけてのラインを結ぶと逆正三角形のようにスッキリしているため、

エレガントな雰囲気を漂わせています。

そして、ロシアンブルーが持つ最大の特徴は、美しいエメラルドグリーン色で、大きくて丸い形をしている目です。

両目の間はやや離れているため、愛らしい表情を見せてくれるでしょう。

また、口角が上っており、微笑んでいるようにも見えることから、

「ロシアン・スマイル」と呼ばれ、多くの人々から愛されています。

華奢な体型をしていますが、その体は豪華な毛で覆われています。

シルバー色をしており、光が当たった加減で青みがかったシルバーに見えることも。

その深みのある色合いが、さらに上品な雰囲気を高めてくれます。

毛はアンダーコート、トップコートと言われる二層構造になっており、一本一本の毛がとても細く、毛並みはベルベットのように美しくてとても滑らかです。

アンダーコートは保温効果を高めるために生えている毛の事で、厳しい寒さに耐えられるようびっしり生えています。

季節の変わり目に生え変わるのは、このアンダーコートです。

毛並みの美しさを保つためにも、ブラッシングを欠かさないようにしましょう。

ロシアンブルーの性格は?

ロシアンブルーの性格は、猫の中でも大人しいと言われています。

とても穏やかで、あまり鳴くことはありません。

その様子から、ボイスレスキャットと呼ばれることもあるようです。

しかし、個体差もあり、環境など様々な要因で鳴く場合があることも、理解しておく必要があるでしょう。

また、飼い主に従順でなつきやすい一面も持っており、頭も良いため、「犬に似ている」と表現されることもしばしばあります。

自分が認めた相手に対しては、強い忠誠心を持ち、たっぷりと愛情を注いでくれます。

飼い主の後ろをついて回ったり、帰宅時に出迎えてくれたりといったシーンも見られるでしょう。

ただ、ロシアンブルーは忠誠心を持つ相手を選ぶ傾向があります。

従順な態度を見せてくれるのは、ロシアンブルーに認められた証拠なのかもしれません。

飼い主とコミュニケーションを取ることが好きなロシアンブルーは、運動することも大好きです。

高いところに上がったり、ジャンプなどのようなアクティブな動きを好みます。

そのスリムな体型をキープするためにも、しっかりと一緒に遊ぶ時間を確保し、

体を動かせる環境をつくるようにしましょう。

飼い主と過ごすことが大好きな一方、用心深い側面も持ち合わせているため、来客などを嫌がる傾向があります。

たくさんの人々が集まっているような時には、警戒心を抱いてその場から離れたり、不機嫌になったりする様子がみられるでしょう。

ストレスを溜めてしまうと、時には威嚇や噛みつきなどの行動が出る場合もあります。

できるだけストレスを溜め込んでしまわないよう、飼い主はフォローすることが大切です。

ロシアンブルーの歴史

ロシアンブルーは、ロシア北部が起源とされています。

1860年代に、船によってロシア北部にあるアークエンジェル島から北欧やイギリスに運ばれてきたという説も残されているようです。

また、ロシア皇帝が可愛がっていた猫の子孫とする言い伝えもあります。

その上品なたたずまいや、穏やかな性格から、当時はたくさんの貴族から愛されていたようです。

19世紀に入るまでロシアンブルーの正式な記録は残されておらず、

情報も少ないため、不明な点も多いというのが実情です。

ヨーロッパ全土へと広がった後は、高い人気を集めましたが、

第二次世界大戦に入ると食糧難が原因となって大幅にその数が減り、絶滅の危機へ陥るようになりました。

その後は、イギリスやアメリカなどを中心にシャム猫やブリティッシュショートヘアなどとの交配を重ねることで、

数を回復させることができたようです。

ロシアンブルーの持つ良さをだせるよう、ブリーダーたちは試行錯誤を重ねたと言われています。

ロシアンブルーの原産地がイギリスとされることがあるのは、このことに由来していると言えるでしょう。

キャットショーを開催しているキャット・ファンシアーズ・アソシエーション(CFA)が、

ロシアンブルーの登録を受け入れたのは、第二次世界大戦が終わった後の1949年でした。

その後、ロシアンブルーはその見た目の美しさと飼いやすさなどを高く評価され、

多くの人々から人気を集めるようになりました。

有名なロシアンブルーは?

2016年に、グリコのお菓子のCMに出演したロシアンブルーは、その何とも可愛らしい様子でたくさんの人を魅了しました。

CMの中で、俳優の小栗旬が、忙しい一日を過ごし、お菓子を口にしている女性の横に寝そべり労わります。

そして、ふいに「にゃあ」という鳴き声がして、小栗旬が子猫のロシアンブルーに姿を変えるというストーリ仕立てになっているものでした。

また、You Tubeで有名になったロシアンブルーもいます。

その中の一匹が、ロシアンブルーのオス、「すずまろ」です。

飼い主とのティッシュ争奪戦や、嫉妬心を見せる様子の動画が投稿されており、愛猫との楽しい生活の一部を垣間見ることができます。

ロシアンブルーとの楽しい生活を

ロシアンブルーの性格や特徴をきちんと理解し、生活環境や接し方を調整することで、

ロシアンブルーはストレスなく暮らせるようになり、その魅力をおおいに発揮してくれることでしょう。

飼い主も、ロシアンブルーが充実した生活を送ることで、その魅力をさらに楽しめるようになります。

また、お互いに対する信頼度が高まれば、より良い関係性を構築していけるようにもなるでしょう。

まずは、ロシアンブルーへの理解度を高めるところから始めてみてはいかがでしょうか。