ヒルズの猫用療法食の種類と特徴

少しでも長く、楽しい時間が共に過ごせるよう、大切なペットの健康は飼い主がしっかりコントロールしていきたいもの。

しかし、時には体調を崩してしまうこともあります。

病気の種類によっては、獣医師から療養食の指示を受ける場合もあるでしょう。

療養食は、与え方を間違うと、逆効果になってしまう場合もあるため、基礎的な知識をきちんと身に付けた上で活用することが大切です。

ここでは、ヒルズの猫用療養食の種類や特徴などについて紹介していきます。

猫用の療法食とは?

療法食は、病気になった猫を、食事の面からサポートするために作られた食事です。

薬ではないため、療法食を取り入れただけで症状が改善するわけではありません。

しかしながら、病状に合わせて最適な食事に変えることで、症状の軽減を目指していきます。

 

療法食が必要になるのは、腎臓病や糖尿病、尿路結石など特定の病気になった場合のみです。

肥満の場合に、療法食への切り替えを指示されることもあります。

療法食よって栄養バランスが異なるため、自己判断で選ばないようにしましょう。

それぞれの病気に最適な療法食を取り入れることが大切だからです。

獣医師の診断や指導を受けた上で、療法食に変えるようにしましょう。

ヒルズの猫用療法食の種類

ヒルズでは、多種多様な療法食を取り扱っています。

どれも、健康へのサポートだけでなく、味や形、香り、そして食感や大きさなどを猫の嗜好に合わせており、美味しさを追求したフードになっています。

尿路系

尿路疾患は再発する可能性があり、治療が無事に済んだ後もケアが必要な病気です。

「尿ケア・c/dマルチケア」は、マグネシウム、カルシウム、リンといったミネラル成分が適切なバランスに調整されており、尿結晶や尿石症に最適なフードです。

また、膀胱炎の場合、89パーセントという高い確率で再発をケアできることを、科学的に実証している療法食でもあります。

また、この他に「尿ケア・c/dマルチケアコンフォート」「尿ケア+体重管理・c/dマルチケアコンフォート+メタボリックス」「尿ケア・s/d」などのバリエーションがあります。

体重管理

肥満気味の猫に最適な療法食も数多く取り扱っています。

低カロリーで、野菜由来の植物繊維を多く含んでいる「体重管理・メタボリックス」、高レベルのL-カルニチンが配合されている「体重減量・r/d」など、フードによって特徴も様々です。

体重が増えすぎてしまうと、がんや高血圧など、様々な病気のリスクを背負ってしまうことに。体の状況に合わせて、最適なフードを選び、サポートしていくことが大切です。

腎臓ケア

腎臓に疾患を抱えている場合、体内に含む水分とミネラルのバランスを整えることがポイントになってきます。

「腎臓ケア・k/d」は、腎臓ケアを目的として作られた療法食です。リンやナトリウムなどを調整しており、生活の質の向上を目指せるようになるでしょう。

また、筋肉を生成する力も兼ね備えており、猫の健康維持に心強い味方となってくれます。

皮膚・食物アレルギー

「腎臓ケアz/d」は、皮膚や食物アレルギーに配慮された療法食です。

この療法食には、食物アレルギーの原因になりにくい加水分解たんぱく質を採用しており、安心して与えられるでしょう。

また、皮膚・被毛の健康や、皮膚バリアのサポートにも効果が期待されているフードです。

消化器系

ヒルズの「消化ケア・i/d」は、腸内細菌叢を活性化し、消化器症状のケアを進めていきます。

この療法食には、アクティブバイオーム+ テクノロジーが採用されています。

これは、わずか7日間で腸内環境を整えることを目指し、ヒルズが開発したオリジナルブレンドです。

オメガ-3脂肪酸(DHA&EPA)が多く配合されている「腸内バイオーム・繊維/消化ケア」にも、このブレンドが採用されています。

ヒルズの猫用療法食の購入方法

ヒルズの猫用療法食は、動物病院で購入することができます。

かかりつけの病院で購入する場合は、いろいろ相談もしやすく、また猫の体調管理もしやすくなるため、安心です。

また、その他には、通販サイトやホームセンター、ペットショップなど様々な場所で販売されています。

ネットで購入すると、かさばる荷物を自宅まで運んでくれるためとても便利です。ホームセンターやペットショップの場合、気軽に購入できるという魅力があるでしょう。

 

しかし、いずれの場合にせよ、忘れてはならないのは、療法食は獣医師の指導のもと、最適なものを選択し、猫に与えるということです。

療法食を安全に行っていくためには、定期的に獣医師の診断を受け、病状が変化した場合はすみやかに獣医師へ相談することも欠かせません。

そのため、獣医師と綿密に連携を取りながら与えていくようにしましょう。

ヒルズの猫用療法食を食べてくれないときは

療法食を食べてくれない場合は、猫が興味を持ち、食べやすくなるよう工夫してみましょう。

ヒルズの猫用療法食には、ドライタイプ以外に、ウェットタイプのものもあります。

今まで食べていたフードから、突然異なる食感のものになると、驚いてしまう猫も少なくありません。

また、サイズが好みの大きさではない場合もあるでしょう。

質感や大きさを変えたりしながら、様子を見てみましょう。

そして、普段の食事と療法食を混ぜるという方法もあります。

まずは少々の療法食から始め、徐々に増やしていくようにしましょう。

段階を追うことで、猫も次第に療法食に慣れていくことができます。

色々な方法を試しても食べてくれない時は、獣医師に相談するようにしましょう。

対処法など、アドバイスを受けることができます。

また、それぞれの猫に合わせ、数ある療法食の中から食べやすいものを選んでもらえます。

療法食を変えたり、やめたりする場合も相談が必要です。自己判断で進めないようにしましょう。

猫の健康を食事からサポートしよう

療法食をうまく取り入れることで、病気を患っている猫を、食事の面からサポートしていけるようになります。

猫を少しでも病気のストレスから解放し、楽しい日々が送れるよう、様々な方法を探る飼い主は多いでしょう。

療法食は、選び方や使い方にハードルの高さを感じるかもしれませんが、獣医師に相談しながら進めていくことで、適切な療法食を与えられます。

正しく使えるよう、少しでも疑問や不安に感じたことは、すぐに医師に相談するようにしてください。