猫の中でも、人形のようにかわいらしい外見で人気があるのがラグドールです。
見た目だけでなく、性格も非常に良いために、家で飼いやすいところも人気があります。
ラグドールは他の種類の猫を掛け合わせて作られた猫だと言われていて、親猫の持っている特徴をしっかりと受け継いでいます。
ラグドールが誕生した歴史なども知れば、さらにこの猫のことに興味が湧くかもしれませんね。
ここでは、ラグドールの身体的特徴や性格、歴史などについてまとめて紹介するので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
ラグドールの身体的特徴は?

ラグドールの大きな身体的特徴としてあげられるのが、全身から生えている長くて白い毛です。
毛の量が多いために全体的にふわふわしたイメージがあり、人形のような雰囲気を持っている猫です。
ラグドールという名前もぬいぐるみの人形に似ていることから付けられていて、独特の愛らしさがあります。
ラグドールの特徴である長い毛をきれいに維持するためには、毎日食事として与えるキャットフードにも気を配る必要があり、毛が健康的に生えそろうために必要な栄養素を多く含んでいる、質の高いキャットフードを与えた方が良いでしょう。
毛以外にもラグドールの体には特徴があり、瞳の色も非常に個性的です。
青い目をしたラグドールが比較的多く、白い毛の中に光るサファイヤブルーの目はエキゾチックな雰囲気があります。
体の一部から色の違う毛が生えていることも、ラグドールの身体的特徴になっていて、個体によって色が若干異なっています。
その中でも特に多いのが、こげ茶色の毛が生えている猫です。
灰色の毛が生えているラグドールもいて、個体により灰色の濃さに違いがあります。
体つきががっしりしていることもラグドールの特徴。5キロ前後の体重なので、抱きあげる時には少し力がいるかもしれませんね。
ラグドールの性格は?

ラグドールは性格が非常に大らかであることに特徴があります。猫の中には神経質な性格の猫もいて、常に周囲に気を配って警戒していることもありますが、ラグドールはおっとりしているので、いつもリラックスした状態でいることが多いです。
人間に対しても警戒心が薄く、抱き上げてあげると素直に喜んでくれます。人形のように抱きしめて、毎日かわいがっている飼い主も多いのではないでしょうか。
周囲の人に攻撃的な行動をしないこともラグドールの性格の特徴で、小さな子供に対しても大らかに接することができる性格です。
子供が興味本位でちょっかいを出してきても、許してあげることができる、ふところの広さも魅力ですね。
非常に性格が良いため飼いやすいことで人気があるラグドールですが、その半面、自分の住んでいる場所に強い愛着を持ちやすい一面もあります。
そのために、引っ越しなどの理由で住まいを変えた時に、精神的に強いショックを受けることがあり、神経質になることがあります。
そのような時には、普段から食べ慣れているキャットフードを与えれば、猫の緊張を解きほぐしてあげられるかもしれませんよ。
ラグドールの歴史

ラグドールという品種がいつごろ誕生したのか正確なことはわかっていませんが、1960年代ごろにアメリカのブリーダーが、品種の違う猫を掛け合わせて誕生させたと言われています。
親猫の片方はペルシャ猫で、白くて長い毛がふさふさ生えそろっているところが、ラグドールにも受け継がれています。
ラグドールを誕生させるために選ばれたもう一種類の猫がバーマンです。
バーマンは東南アジアのミャンマーが原産地の猫で、全身から白い毛が生えているところはラグドールとも共通しています。
ラグドールと似ていないのは毛の長さで、バーマンの毛は短いために、毛玉もできにくくなっています。
ラグドールが新しい猫の品種として登録されたのは1965年のことです。
イギリスでも新種の猫として登録されましたがアメリカよりずっと遅く1980年代になってからです。
ラグドールを登録したブリーダーは新しい品種として商標登録をしましたが、それと同時に独自の団体を設立して、そこにラグドールを新種の猫として登録しました。
このブリーダーは彼女が設立した団体に所属しているブリーダーにだけ、ラグドールという名称を使用することを許可し、独占的にラグドールの販売をおこなっていました。
その後この団体は分裂しましたが、ラグドールのブリーダーとしてそれぞれ活動を続けています。
有名なラグドールは?

ラグドールは色の違う毛が生えている場所によって複数の種類がありますが、その中でも特に有名なラグドールとして知られているのが、カラーポイントと呼ばれるタイプです。
このタイプのラグドールは、顔の部分から違う色の毛が生えているのが特徴で、前足や後足から色の違う毛が生えている猫も多いです。
それ以外の毛は明るめの白い毛であるために、毛の色の違う部分が非常に目立ちやすくなっています。
カラーポイントのラグドールの中でも非常に有名なのが、シールポイントというタイプの猫です。
ポイントの部分の毛がシールのように見えることから名前がつけられていますが、この場合のシールとは粘着剤が裏につけられているシールのことではなく、あざらしのことです。
あざらしを連想させる濃いこげ茶色の毛が顔などに生えていることから、シールポイントと呼ばれ親しまれています。
ミテッドという種類の猫もラグドールの中では非常に有名で、白い毛が生えている部分が多いのが特徴です。
足の先やお腹の部分にも白い毛が生えていて、遠くから見ると白い靴を履いているようなイメージのある猫です。
バイカラーというタイプのラグドールも有名ですが、これは顔から生えている毛の生え方に特徴があります。
漢字の八の字のように左右に広がった形で色の違う毛が生えていて、独特の雰囲気を持っているところが人気です。
キャットフードの好みも個体によって大きく違っていて、好みに合ったものを選んであげた方が、食いつきも良くなります。
人形のようなところが人気のラグドール
ラグドールは人形のようなかわいらしさを持っていることが、大きな特徴です。
人に抱かれると喜ぶ大らかな性格で、飼いやすいところも人気があります。
もしペットとして迎え入れるなら、毎日与えるキャットフードは、ラグドールに合ったものを選んであげましょう。
毛が長いので毛玉を飲み込んでしまわないように、定期的にブラッシングをしてあげることも大切です。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ラグドールについて、さらに詳しく調べてみてはいかがでしょうか。