可愛い愛猫が餌を美味しそうに食べる姿は、何時見ても幸せな気持ちにさせてくれますよね。
しかし、猫はある日突然餌を食べなくなることがあります。
餌から栄養を取ることはとても大切なことですし、それが滞ると健康面の心配もでてきます。
また場合によっては餌を食べないことが病気のシグナルになっていることもあります。
そこで、今回はなぜ猫が突然餌を食べなくなってしまうのか?
考えられるその原因や、どのようにしたらまた猫が餌を食べるようになってくれるのか、効果的な対策なども併せてご紹介していきます。
猫が餌を食べない原因
おやつのあげすぎ
愛猫が可愛いとついつい、喜ぶ姿を見たくておやつを多めに与えてしまいますよね。
しかしおやつをあまりたくさん与えてしまうと、猫はお腹がいっぱいになって餌を食べなくなってしまいます。
また猫を自由に外に出せる環境にしている場合、外で他の人からおやつを貰ってしまうケースもあるため栄養管理が難しくなってしまうでしょう。
餌に嫌な思い出ができてしまった
猫が餌を食べた時に戻してしまったり、必要な投薬などで苦い薬が入っていたなどの経験をした場合、猫はその餌を食べなくなってしまう事があります。
これは猫の生存本能のようなもので、一度嫌な思いをした食べ物のことを「危険なもの」として覚えてしまい、口にしなくなってしまうのです。
ストレス
猫はストレスに敏感な生き物です。
例えばご飯を食べなくなった時期と重なって何か大きな変化などなかったでしょうか?
引っ越ししていたり、彼氏や彼女との同棲が始まったり、子供が産まれたりなど、環境に大きな変化が訪れると猫はストレスからご飯が喉を通らなくなってしまうことも有るのです。
加齢
猫が高齢な場合は、加齢による食欲の低下も考えられます。
個体差が大きく出る部分はありますが、早ければ7歳前後から、遅くとも12歳くらいまでには食欲の低下が現れ始めます。
そのタイミングになったら少ない量でも栄養を補えるシニア用のフードに切り替えていく必要が出てくるでしょう。
発情期
去勢をされていない猫は、発情期が来ます。
発情期の間は食欲が低下するとされており、この現象はオスメス関わらず起きるようです。
まだ去勢をしていないという場合はこの原因も疑ってみると良いかもしれません。
何らかの病気に罹っている
ご飯を食べないだけでなく、普段はしない行動や問題が見られる場合は、何かしらの病気に罹っている事が原因となっている場合もあります。
この場合は一刻も早い処置が必要な状態と言えるでしょう。
猫が餌を食べない時の対策1. 食べるまでぐっと我慢させる
猫がお腹いっぱいになっていたり、好き嫌いをして餌を食べていない可能性が高い場合は、餌を食べるまでおやつなどの間食を与えないようにして、グッと我慢させてみると良いでしょう。
おやつをあげすぎただけであれば、自然とお腹が減ってきて餌を食べる気になるでしょう。
また好き嫌いをしている場合でも、空腹になっても食べられるものがないとなれば、我慢して食べてくれる事が多いです。
好き嫌いをしている場合でも、我慢して何度も食べている内に慣れて受け入れてくれる猫もいるので、まずはこの方法で様子を見てみるのがおすすめです。
猫に餌以外の食べ物を我慢させる際の注意点としては、もし猫がおやつなどの収納場所を知っている場合はしっかり鍵をかけたり、場所を変えて隠すことです。
お腹が減った猫は嫌いな餌以外のものでお腹を満たそうとして勝手におやつを収納している場所を漁ってしまうでしょう。
また餌よりはマシだと、人間の食べているご飯を狙ってくるケースも有ります。
しかし人間の食べ物は塩分などが猫にとっては過剰なほどの量入っている事も多く、猫の健康にとって有害なため絶対に食べさせないようにする必要があります。
おねだりを突っぱねたり、奪おうとしてくる猫を押さえておく自信がない時は、猫が居ない部屋で食べたり、猫が餌を食べるまで一緒に我慢するなどしてみると良いでしょう。
猫が餌を食べない時の対策2. 食べやすいご飯を選び直す
どうしても猫が餌を食べてくれない場合、餌を替えてみるのは非常に効果的な方法の1つでしょう。
嫌な思い出から食べたがらない場合は、単純に違う餌にしただけでも猫は興味を持ってくれる可能性が高いです。
また同じコスト帯でより猫の好む餌が見つかれば、猫がしっかり栄養をとって健康になってくれるので大きなメリットがあります。
まずは少量でパックされたものを複数種類用意して、どれが猫にとってもっとも好ましい餌なのか、反応を見て調べてみましょう。
またドライフードを嫌がるようであれば、ウェットフードと混ぜて与える事で猫にとって食べやすくなるケースもあります。
単純にドライフードがふやけて柔らかくなることに加えて、餌から水分も取れるようになるので、水分不足に陥るリスクも減らせます。
他には、キャットフードは大袋で買わない事も有効に働く場合があります。
大袋のキャットフードは開封して長期間空気にさらされることになるため、香りが抜けたり劣化しやすいのです。
最初こそ良い香りで食欲をかきたてられていた猫も、徐々に劣化して薄くなっていく匂いにガッカリして食べる気を無くしてしまうかもしれません。
開封してから1週間や1ヶ月で使い切れるサイズでパックされている商品を選んでみる、というのも猫の食欲を促進するための方法の一つとして覚えておきましょう。
猫が餌を食べない時の対策3. 病気かも?動物病院に相談してみる
猫が餌を食べないだけでなく、ぐったりしていたり、嘔吐を繰り返す。
餌だけでなく水も飲まなくなるなどの特徴が見られる場合、何かしらの病気を患っている可能性がかなり高い状態と言えますので、病院を受診させた方が良いでしょう。
病気であれば検査ですぐわかりますし、病気でない場合でも食欲不振などの原因はある程度絞り込めるので、獣医から対策や改善方法を教えてもらう事ができます。
ご飯を食べない時に同時に見られる兆候として注意したい物としては、他に「下痢をする」や「息が荒い」などは放置すると症状が悪化しやすい物なので、発見した際はできるだけ早く動物病院に連れて行ってあげましょう。
猫が餌を食べない原因から対策を考えてみよう
猫が餌を食べない原因としては、餌に苦い薬を混ぜて食べさせたり、吐いてしまって苦手意識を持っていたり、おやつでお腹がいっぱいになってしまっているなどがあります。
それら心当たりのある原因から、猫がまた餌をしっかり食べるようになるための対策を考えてみましょう。
また、餌を食べないだけでなく水も飲まなかったり、下痢や嘔吐を繰り返す、息が荒くなっている等の場合、何か深刻な体調不良を起こしている可能性もあります。
その場合、なるべく早めに動物病院で受診した方が良いでしょう。