スコティッシュフォールドのキャットフードの選び方を徹底解説

優しい性格で鳴き声も小さいスコティッシュフォールドはとても飼いやすい猫です。

特徴的なスコ座りや垂れ耳はスコ人気の大きな要因になっています。

こうしたかわいらしいスコティッシュフォールドの特徴は実は劣性遺伝によるもの。

だからこそスコティッシュフォールドに与えるキャットフードにはちょっとした注意が必要になってくるのです。

そこで今回はスコティッシュフォールドの特徴を紹介するとともに、良質なキャットフードの選び方や避けるべきキャットフードの特徴について解説します。

スコティッシュフォールドの特徴とキャットフードの関係性

特徴的な垂れ耳やまん丸な顔つきがとてもキュートなスコティッシュフォールド。

このスコティッシュフォールドは猫の仲間のなかでもかなり穏やかな性格の持ち主として知られています。

好奇心が強く、とても人懐っこいので、人見知りはほとんどしません。

同居動物との相性が良く、環境の変化にも強いことから、来客の多い家庭やまだ小さな子どもがいる家庭でも飼いやすい猫だといわれています。

スコティッシュフォールドといえば足を投げ出して座る「スコ座り」が有名です。まるで人間のようなユーモアたっぷりのポーズは見ているだけでも心が癒されます。

でも、スコティッシュフォールドが頻繁にこうしたスコ座りをするのは関節を守るためだと考えられています。

そもそもスコティッシュフォールドの耳が垂れているのもスコ座りが簡単にできてしまうのも関節を包む軟骨を形成する力が遺伝的に弱いことが原因。

こうした点を考慮するとあまり可愛いとばかりもいっていられません。

もちろん遺伝的な素因が必ずしも病気に繋がるというわけではありませんが、スコティッシュフォールドを飼う以上は日頃から注意深くケアしてあげる必要があるのです。

スコティッシュフォールドには関節の炎症や耳の病気にかかりやすいといった特徴があります。

だからこそ与えるキャットフードにはしっかりとこだわりたいところです。

キャットフードの選び方で悩んだときはフードに含まれている成分に注目してみましょう。

キャットフードのなかには、抗炎症作用や免疫力の強化に力を入れた製品などがあります。

こうした成分を含んだキャットフードは関節の炎症や耳のトラブルで悩みがちなスコティッシュフォールドにぴったりだといえるでしょう。

もちろんキャットフードを選んだからといってスコティッシュフォールドの遺伝的な特徴が克服できるわけではありません。

しかし日頃からこうしたキャットフードを選び、発症のリスクを少しでも抑えることは、スコティッシュフォールドを飼ううえでとても重要なポイントになってきます。

スコティッシュフォールドのキャットフードは良質な動物性タンパク質が使用されているものを選ぶ

猫にとってタンパク質はとても重要な栄養素です。

そもそもネコ科の動物の体は捕食した動物の肉や内臓などを効率よく吸収できるように進化してきました。

したがって人間のように肉以外の物を食べてもうまく栄養に変えることはできません。

だからこそスコティッシュフォールドの食事には良質な動物性タンパク質がたっぷりと含まれたキャットフードを選ぶ必要があるのです。

キャットフードの選び方の基本は猫の年齢にあわせたものを選ぶことです。

子ネコ、成ネコ、シニアネコでは、1日に必要とされるタンパク質の量や栄養素に大きな違いがあります。

キャットフードの成分は猫の年齢にあわせて調整されているので、猫に与えるエサは必ず年齢にあったものを与えるようにしましょう。

キャットフードの種類によっては、鶏肉や魚由来のタンパク質以外にも、小麦やコーンといった穀物由来(グレイン)の成分が多く含まれていることがあります。

こうした成分は猫には必要のないものです。

口にしたところでほとんど消化吸収はできないので、体に負担ばかりがかかってしまいます。

キャットフードを選ぶ際にはこうしたグレイン由来の成分が多すぎないものを選ぶことが大切です。

また、グレインがほとんど含まれていなかったとしても、ポークミールやビーフミールといったように○○ミールと表示されているキャットフードの利用は避けたほうがよいでしょう。

○○ミールとは肉副産物のことで、病気や事故などで死んだ動物の肉も含まれています。4Dミートと呼ばれるこうした肉は良質な動物性タンパク質とはいえません。

スコティッシュフォールドに与えるキャットフードにはこうした成分が含まれないものを選んであげることが大切です。

スコティッシュフォールドのキャットフードは人工添加物がないものを選ぶ

キャットフードに含まれる成分のなかでも、とくに人工添加物には注意が必要です。

人工添加物はキャットフードの持ちを良くしたり、食感を良くしてネコの食いつきを良くするために加えられますが、こうした人工添加物のなかには、発がん性やアレルギーを誘発する可能性があると疑われているものが少なくありません。

国による承認やメーカーによる試験なども行われているので、必要以上に神経質になる必要はありませんが、人工添加物が多く含まれていると感じるキャットフードは、リスク回避のためにもできるだけ避けた方が良いでしょう。

市販されているキャットフードのなかにも人工添加物を含まない製品は数多くあります。

人工添加物が気になり始めた方は、質の高いこうした製品を中心に選んでみるとよいでしょう。

スコティッシュフォールドがキャットフードを食べてくれない時の対処法

飼っているスコティッシュフォールドがキャットフードを食べなくなったときは少し様子を見てみましょう。

猫には人間のように決まった時間に食事するという習慣がありません。

お腹が空いている時には食いだめをしたり、そうでないときには少しだけ食べたりすることがあります。

とくに体調が悪いわけでもないのに、あまりエサを食べなくなった場合はキャットフードの味に飽きてしまったのかもしれません。

もし、キャットフードへの食いつきが悪くなったと感じた場合には、それまでとは違うキャットフードを与えて様子を見るようにしましょう。

キャットフードの変更は少しづつ始めることが大切です。

もともと食べていたキャットフードに買ってきた新しいキャットフードを少しだけ混ぜるようにすると警戒心の強い猫も安心して食べてくれます。

ドライフードがダメな場合はウェットフードに切り替えてみるのもひとつの手です。

より肉の食感に近いウェットフードに切り替えると猫の食欲が刺激されて食いつきがもとに戻る場合があります。

ドライフードをぬるま湯でふやかして与えるといった方法も効果的です。

20℃程度のぬるま湯でキャットフードをふやかすと香りや味が少し変わるため、猫が興味を持って食べることがあります。

また、ペットショップなどでは猫のエサにかけるパウダーが販売されています。

いつものキャットフードにこうしたフレーバーを加えて様子を見てみるのも良いでしょう。

スコティッシュフォールドの健康には良質なタンパク質が必要不可欠

スコティッシュフォールドの健康管理には良質なタンパク質が必要不可欠です。

良質なタンパク質はスコティッシュフォールドの弱点でもある関節の保護に重要な役割を果たします。

キャットフードのなかには穀物や人工添加物といったネコの食事には不必要な成分が含まれたものも少なくありません。

こうした成分はエサを食べなくなるきっかけにもなるので注意が必要です。

キャットフードは栄養バランスや含まれる成分にこだわることが大切です。

良質なキャットフードは市販でも手軽に購入することができます。