【動物看護師監修】猫がキャットフードを食べない理由と食いつきのあげ方を徹底解説

猫を育てているとキャットフードへの食いつきが悪くて困ってしまうことがあります。

なぜキャットフードを食べてくれないのかは飼い主として正しく理解しておくことが大切です。

この記事では猫がキャットフードを食べないときの主な原因について解説します。

主な原因を踏まえて、キャットフードへの食いつきを良くする方法もわかりやすく紹介します。

具体的な対応策を理解して、飼い猫がキャットフードを食べてくれない悩みを解決できるようになりましょう。

猫がキャットフードを食べない3つの理由

猫がキャットフードを食べてくれないときには様々な理由が考えられます。

ただ、主な原因として知られているのは3つしかありません。

猫がキャットフードを食べない3つの理由をまずは押さえておきましょう。

① キャットフードが合っていないから

猫がキャットフードを食べない理由として多いのは、キャットフード自体が合っていないからです。

好みに合わない、飽きてしまったというケースもよくあります。

また、猫の種類や年齢によって必要なキャットフードの量も違うので、異なる種類の猫を飼っていたことがある人は注意が必要です。

食べやすいか食べにくいかという判断で食べるかどうかが左右されるため、ドライフードかウェットフードかによって大差が生じることもあります。

② 食べる環境が整っていないから

キャットフードを与える環境が原因で猫の食いつきが悪いこともよくあります。

猫は繊細な感性を持っていることが多いので、些細な環境の変化にも敏感です。

いつもと違う人が近くにいる、普段とは異なる食器にキャットフードが入っているというだけでもストレスで食欲がなくなりがちです。

トイレの近くで食事を出されたようなケースでも食べなくなることがあるので注意しましょう。

③ 体調が悪くて食欲が低下しているから

猫の体調が問題で食欲がなく、キャットフードを食べてくれないこともしばしばあります。

歯周病や虫歯、顎関節症のように口の中の病気のこともありますが、感染症によって食欲が減退している場合もあるでしょう。

キャットフードにアレルギーを起こしてしまっている可能性もあります。

体調の管理は飼い主の責任なので、普段から元気かどうかを気にかけるようにしましょう。

年代別に見る猫がキャットフードを食べない原因

猫の年代によってキャットフードを食べない理由にも少し違いがあります。

ここではもう少し具体的に年代別の原因を確認していきましょう。

① 子猫の頃によくある原因

子猫のときにはストレスが原因で食欲がなくなっているケースがよくあります。

子猫のうちは変化に対して特に敏感なので、少しの変化があっただけでストレスを感じてキャットフードを食べなくなりがちです。

新しいキャットフードに変えたときや、食器を変更したときには注意しましょう。

キャットフードを与える場所を変えると全く食べなくなることもあるので気を付けなければなりません。

② 繁殖期に入るとよくある原因

大人になった猫の場合には繁殖期に入った頃にキャットフードを食べてくれなくなることがあります。

繁殖期になるとホルモンバランスの変化が生じ、食事に対する意欲が減退することが少なくありません。

去勢手術や避妊手術をしていない猫の場合に考えられる原因ですが、一時的なことも多いので様子を見てみましょう。

③ シニアになるとよくある原因

シニアの猫の場合には加齢が原因で食が細くなる傾向があります。

運動量が減って基礎代謝も低下することから食事量は減るのが普通です。

むしろ食べ過ぎで肥満にならないようにキャットフードの量に気を使う必要があります。

また、シニアになると病気も患いやすくなるので、歯周病や腎障害などになっていないかを疑ってみるのが大切です。

猫がキャットフードを食べない時に手軽にできる対処法

キャットフードを食べてくれないで悩んでしまったときには具体的にどのような対処ができるのでしょうか。

キャットフードを食べない理由に基づくと対処法を考えられます。

ここでは手軽に行える方法を紹介するので、すぐに対応できそうなことから始めてみましょう。

① キャットフードを選び直す

キャットフードを猫に合わせて選び直すのはまず大切です。

好みが変わってしまっただけなら違う種類のキャットフードを与えるだけで改善するでしょう。

年齢に合わせて適切な栄養バランスのキャットフードにするのも効果的です。

キャットフードを変えた途端に食べなくなった場合には、もともと与えていたキャットフードに戻すのも良い方法です。

② ストレスのない環境を用意する

キャットフードの与え方を変えてから食べなくなった場合には環境に配慮しましょう。

キャットフードを出す場所を変えたときには元に戻してみるのが良い方法です。

また、食事場所の周辺環境に変化がなかったかどうかを見て改善を図るのも重要になります。

隣の家が建て替えをして、窓からじっと見られるようになったためにキャットフードを食べなくなったというケースもあります。

③ 動物クリニックに連れていく

病気の可能性が懸念されたなら動物クリニックに連れていって医師の指示を仰ぎましょう。

診察を受けてみると病気が原因かどうかもわかります。

治療をすればきっとキャットフードを食べるようになるので、不安があるときには相談してみるのが大切です。

猫がキャットフードを食べない時はウェットフードがおすすめ

猫がキャットフードを食べないで困ってしまったときには、ウェットフードに切り替えてみるのもおすすめです。

ドライフードの方が保存性が良いのでよく選ばれていますが、猫にとっては食べづらいものです。

歯や顎の調子が良くないと食べられず、水が十分にないと食べるのが大変になります。

食べにくいから諦めてしまっているケースもあるので、食いつきが悪いときにはウェットフードにしてみましょう。

キャットフードを食べられる状況を作ろう

キャットフードを食べてくれない原因は、猫に合っていない、食べる環境が良くない、病気になっているという三つのパターンが主なものです。

どの場合にも原因に応じた対策をすればきっとキャットフードを食べてくれるようになります。

猫を日頃から観察して理解に努め、周辺環境の変化にも注意しておくようにしましょう。

病気のときにはクリニックに連れていくのが大切です。

キャットフードを選び直せば改善することが多いので、ウェットフードのように食べやすいものを選んで与えてみましょう