【初心者向け】猫のトイレの全て【しつけ方・選び方】

猫と一緒に暮らす上で、真っ先に出てくる課題は「猫にトイレを覚えてもらうこと」でしょう。

家のあちこちに糞をされてしまうのは、人間にとっても猫にとっても不衛生でお互いにストレスが溜まってしまうからです。

そこで今回は、猫がなぜトイレを失敗してしまうのか?その理由について分析していき、それを参考にトイレを上手く覚えられない猫にどのようにして覚えさせてあげるかの手順について考えていきます。

またトイレを覚えた猫のための、臭わないトイレ用品についても解説していきます。

猫がトイレを失敗する理由

猫がトイレに失敗してしまうには様々な理由が考えれます。

猫の様子を見てそれら複数の理由からどれが原因となっているのかを判断するのが、猫のトイレ問題解決への最初のステップと言えるでしょう。

間違った場所をトイレとして覚えてしまった

猫が最初に排泄をした際、間違えて布団やカーペットにしてしまっていた場合、そこを間違えてトイレとして覚えてしまった可能性があります。

この原因として特に大きな物が、排泄されたカーペットや布団を普通に洗濯しただけでまた使用している場合です。

猫の尿の匂いは普通の洗濯では取り切れず、猫には「ここが前にトイレをした場所だ」と分かってしまうため、23度と同じ場所でするようになってしまうのです。

トイレに苦手意識が出来てしまっている

猫が猫用トイレで排泄中に、邪魔をされたり大きな音などで脅かされた経験をしてしまうと、

トイレが「安心できない場所」と思われてしまい、そこではトイレをしなくなってしまう事があります。

また人が邪魔をしなくても、他の同居猫とケンカをするなどしてトイレが使いづらい状況だと、他の場所でせざるを得なくなってしまいます。

猫がトイレを失敗した時に叱ったり叩いたりすると猫のトイレ嫌いはより強くなってしまうのでこの点も注意が必要でしょう。

病気によってトイレをコントロールできなくなっている

猫が何かしらの病気に罹ってしまい、排泄を正常にできない場合もトイレを覚えられない原因の一つである可能性があります。

様子がおかしかったり、排泄する際の様子に違和感を感じるなどした場合は一度病院で診察を受けたほうが良いかもしれません。

トイレではない場所で尿を出す場合、マーキング行動として行っている可能性があります。

マーキング行動は不安が強い時に特によく見られる行動であり、新しい猫を家に受け入れて同居猫が増えた際なども特に見られやすい行動です。

猫にトイレを覚えさせる手順

猫トイレの設置場所は処理の利便性よりも、猫が如何に安心して使えるかを重視して選びましょう。

ポイントとしては人の出入りが少なくて静かな場所が向いており、猫の寝床に近ければ猫もより利用しやすいでしょう。

またそれらを満たした候補地がいくつかある場合、猫がトイレをした時すぐに処理できるよう、様子をチェックしやすい場所であれば便利です。

猫のトイレのサインを見ておく

猫がソワソワしたり、床の匂いを熱心に嗅いでいる時は猫が便意を催して、トイレに適している場所を探している証拠です。

その時は猫をトイレに連れて行ってあげましょう。すると猫は自然と排泄しやすいトイレを利用してくれます。

これはできるだけ子猫のうちからやってあげると覚えやすいようです。

猫は朝起きた後や御飯の後にトイレに行く事が多い点も覚えておくと良いでしょう。

匂いを残してわかりやすくしてあげる

猫がトイレで排泄出来たら、尿を全ては片付けず、少しだけ残すようにしておきましょう。

こうすることで猫はトイレを覚えてまたそこでしてくれるようになります。

トイレを新しい物に買い換える時なども、この尿の匂いがついた砂を移してあげることですぐに覚えてくれるでしょう。

臭わないための猫のトイレ用品

シリカゲルタイプの猫砂

猫砂には木や紙など様々な材料を使った物がありますが、中でもシリカゲルタイプの猫砂は強い消臭効果があり、尿程度なら掃除不要というタイプもあります。

普通のタイプとは違った引き出し付きのシステムトイレが必要になるので、導入する際は猫がシリカゲルタイプの猫砂に苦手意識がないかどうかを事前にチェックしておく必要があります。

猫のトイレ用消臭スプレー

猫のトイレの匂いが特に強い時に使う消臭アイテムです。

別の香りで打ち消す芳香タイプは猫が嫌がる可能性も高いため、消臭タイプを選んだほうが良いでしょう。

猫トイレ用消臭ビーズ

猫のトイレに撒くことで、猫砂を消臭してくれるトイレ用品です。

猫がシリカゲルタイプの猫砂を嫌がる場合は、その猫が好むタイプの猫砂にこの消臭ビーズを撒くことで、猫にとっての快適なトイレと人にとっての快適な消臭効果を両立させる事ができます。

置型消臭ビーズ

猫のトイレがある部屋に置くだけで、空気中の嫌な匂いを取ってくれる消臭剤です。

猫が猫砂を口に入れてしまうクセがあるなどで、猫砂にビーズを混ぜにくいという時はこちらの置型消臭剤で対策するのがより安全です。

猫のトイレの様子をチェックして健康管理をしよう

トイレ中の仕草

猫のトイレからは、健康状態を知るための多くのサインがあります。

例えば猫がトイレに行ってもなかなか出てこず、排泄に非常に時間をかけている場合、泌尿器症候群の可能性があります。

トイレに行ったのに何も出さずに出てきてしまう事が多い場合はこの可能性を特に疑ったほうが良いでしょう。

何日も排尿が全く行われていない場合は急性腎不全などを起こしてしまうケースも考えられるため、早急な診察が必要になります。

尿の色

猫が尿をしている場合であっても、尿の色がおかしい場合はやはり注意が必要になってきます。

システムトレイの引き出しに通常は尿を吸い取るペットシートを敷きますが、ペットシートを敷かずに採尿できるような状態にして尿の色をチェックするのも大切です。

正常な猫の尿はきれいな黄色です。これが色が薄く透明感が強いと腎臓機能の衰えが考えられます。

また色が白っぽく濁っている場合、白血球を多量に含んでいる膿尿の可能性が有り、膀胱炎などが考えられるため注意が必要でしょう。

猫にしっかりトイレを覚えさせて健康状態のチェックをしやすくしよう

猫はきちんとトイレの場所をわかりやすく教えてもらえないとトイレをなかなか覚えられませんし、ストレスなどもトイレを覚えられない原因になります。

まずはトイレを安心して使える場所に移し、また尿の匂いが付いた砂を少し残しておくことで猫にトイレを覚えやすくさせることが可能です。

猫の鼻は敏感で多少消臭しても自分の尿の匂いは嗅ぎ分けられるため、多少消臭グッズを使っても大丈夫です。

またトイレの仕草や尿の状態は猫の健康状態を知るのにも役立つため、尿を採取しやすいシステムトイレがおすすめです。