マンチカンの性格や特徴まとめ

飼い猫の人気ランキングで、毎年のように上位に入るのが「マンチカン」です。

愛らしい体形と仕草、手頃な大きさなどが人気の要因となっています。

飼っている有名人も多いこのマンチカン、自分もペットにしてみたいという人もいることでしょう。

とはいえペットは、種類や性格などによって飼いやすさが異なります。

よく調べないで手に入れてしまうと、飼い始めてから後悔しかねません。

そこでこの記事では、手に入れる際の参考になるよう、マンチカンの性格や特徴について詳しくご紹介します。

マンチカンの身体的特徴は?

マンチカンという名称は、小さい人や子供を意味する「munchkin」が語源です。

マンチカンはその名のとおり、猫好きな人ならひと目見ただけでマンチカンとわかるくらい、個性的な身体をしている猫です。

その主な特徴としては、次の3つが挙げられます。

足が短い

マンチカンの1番大きな特徴は、足が短いという点です。

足の短い動物としてはダックスフントが有名ですが、マンチカンも似たようなタイプをしています。

短足なので見た目がキュートですし、その短い足で腰を振りながら歩く様がかわいいと評判です。

足が短いので身体能力に劣ると思われるかもしれませんが、けっしてそうではありません。

見た目よりも筋肉が発達しているので、しっかりとジャンプできます。また、木登りも苦にはしません。

後ろ足で立ちあがり、二足歩行をすることもあります。

ただしすべてのマンチカンが、短足だというわけではないので注意が必要です。

短い足同士の猫をかけ合わせると、死産する可能性が高まります。

そのため交配では、マンチカンと通常の足の長さの猫をかけ合わせるのが普通です。

実際に短足のマンチカンが誕生するのは2割程度にとどまります。

残りの8割は通常の足の長さの猫か、短足でも長足でもない「中足」の猫です。

つまりマンチカンには、足の長さによって3つのタイプが存在する、ということになります。

マンチカンは足の短さが特徴ですが、それゆえ体重の管理には気をつけなければなりません。

というのは、体重が増えすぎると足への負担が大きくなり、椎間板ヘルニアになる可能性が生じてしまうからです。

体重を増やさないためには、ペットフードにこだわる必要があります。

「尿石症」を防ぐという目的もかねて、水とフードのバランスがとれているペットフードにするのがおすすめです。

また猫用の主食は、子猫用ペットフードやシニア猫用ペットフードなど、年齢や成長に合わせて選ぶのが肝心です。

毛色や柄が豊富

マンチカンは毛色や柄が豊富な猫として知られています。

これはさまざまな種類の猫とかけ合わされてきたためであり、同じ柄のマンチカンはほとんど存在しないと言われることもあります。

また、毛色や柄だけではなく毛の長さのバリエーションも豊富です。

短いタイプから長いタイプまで、幅広く存在します。

さまざまな色の瞳をしている

マンチカンの瞳の色は、猫によってそれぞれ違います。

多いのはアンバーやグリーンですが、ヘーゼルや他の色もよく見られます。

また左右の瞳の色が異なる、いわゆる「オッドアイ」の猫が生まれることもあるのがマンチカンの特徴です。

マンチカンの性格は?

マンチカンの主な性格は次の3つです。

穏やか

マンチカンは基本的に穏やかな猫です。攻撃的ではないので、人間の赤ちゃんや他の動物たちと良好な関係を築くことが期待できます。

飼育する際に問題を起こすことも少なく、飼いやすい猫であると言えるでしょう。

なつきやすい

飼ってもなかなか慣れない猫もいますが、マンチカンの場合は別です。

マンチカンは人になつきやすい猫であり、飼って早々すり寄ってきたり、甘えたりすることもあります。

そしてこのなれやすいという性格が、人気の一因となっています。

しつけを覚えるのも早く、あまり手がかかりません。

とはいえ甘えん坊なので、できるだけ毎日遊んであげるのが大事です。

好奇心旺盛

マンチカンの性格的な最大の特徴は、好奇心が旺盛であるという点です。

子猫のうちだけではなく、成長した後でも変わりません。

大人になってからもオモチャに対して興味を持ってじゃれついてきます。

ただ、好奇心にあふれ活発なのはよいのですが、イタズラ好きな面もあるので注意が必要です。

マンチカンを留守番させるときには、壊れやすいものや危険なものに触れることのないよう、対策をしたうえで出かけましょう。

誤飲しないよう、小さいものをまわりに置かないことも大切です。猫には高いところに上りたくなるという習性がありますが、マンチカンも同様です。

足が短いと慢心せず、高いところにはあまりものを置かないようにしましょう。

マンチカンの歴史

一般的にマンチカンは、1983年にアメリカで発見された野良猫がルーツだとされています。

その猫が見つかったのはルイジアナ州で、ブルドックから逃げてトラックの下にいたところを保護されました。

突然変異の猫であり、研究対象としてブリーダーのもとで実験的に繁殖を重ねられることになります。

その結果健康体であることが判明し、1995年にTICA(ザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション)から新種として認定され、現在に至っています。

有名なマンチカンは?

マンチカンとして有名なのが、トラックの下から保護された「ブラックベリー」です。

この猫を発見したのはリンダという女性で、彼女がこの名前をつけました。

ブラックベリーは雌であり、のちに数匹の足の短い子猫を生むことになります。

そのうちの1匹が「トゥールーズ」です。トゥールーズは雄で、ブラックベリーとトゥールーズの2匹が現代のマンチカンの祖先だとされています。

またマンチカンは人気のある猫であり、題材として取り上げているSNSや動画も豊富です。

中にはチャンネル登録者が100万人を超すものもあり、有名なマンチカンとして今後さらに知られるようになる可能性があります。

人気の高い猫であるマンチカンは適したペットフードや接し方で飼うのが大事

マンチカンは愛嬌のある猫であり、好奇心が旺盛でイタズラ好きです。

大きくなってからも、甘えてきたりじゃれついてきたりします。

このようにマンチカンは魅力のある猫ですが、かわいいペットとできるだけ永く暮らすためには、その猫に適した環境や接し方が必要となります。

マンチカンは足が短いという特徴があるため、椎間板ヘルニアなどの病気にかからないよう気をつけなければなりません。

適したペットフードを選ぶことで体重の増加を防ぎ、運動不足にならないよう遊んであげるよう努めましょう。