スコティッシュフォールドの性格や特徴まとめ

スコティッシュフォールドは、その愛らしい外見と穏やかな性格から、数え切れないほどある猫の品種の中でも長期的に首位を独占するほどの高い人気を誇っています。

TVCMに登場することも多く、スコティッシュフォールドを飼っている有名人も多数存在するなど知名度は抜群ですが、

どんな特徴を持っていて、飼った時にはどんな風に過ごしているのでしょうか。

こちらでは、そんな人気のスコティッシュフォールドについて、身体的特徴や性格、歴史などを見ていきます。

スコティッシュフォールドの身体的特徴は?

一般的によく知られるスコティッシュフォールドの特徴は、丸みのある顔と体型、折れている耳です。

生後間もない子猫は100g前後ですが、約1年程度で成猫になった頃には体長は60cm前後、体重は雄が36kg、雌が35kgと標準的な猫の大きさになります。

成長期はキャットフードも良く食べて急に重さを感じるようになりますが、成長が早い品種なのでそれほど心配はしなくても大丈夫です。

ただし、成猫になってからはキャットフードの量や栄養素に気を付けて、運動もしっかりさせるように心がけましょう。

外見的な特徴である折れ耳は、すべてのスコティッシュフォールドに現れるわけではありません。

一般的な猫のようにピンと立った耳のスコティッシュフォールドもいます。

元々、この折れ耳は突然変異で発現した猫を交配して確率を上げているだけですので、30%程度の確率で遺伝しています。

そのため、スコティッシュフォールドの中にはまっすぐな耳の他に、ぺたりと垂れている折れ耳もあれば、不十分な折れ方をしている猫もいるのです。

なお、生まれた時にはどのスコティッシュフォールドも耳が立っており、23週間経過した頃に耳が折れ曲がっていきます。

また、被毛の長さもさまざまです。

人工的に生み出された長毛タイプもいますが、スコティッシュフォールドは基本的に短毛でつややかな毛並みをしています。

色合いも多種多様にわたっており、赤みが強いもの、青系統や黒系統のものなどがあり、さらには縞模様や三毛のスコティッシュフォールドも存在します。

スコティッシュフォールドの性格は?

猫の中には気難しい性格やマイペースな性格をしている種類もありますが、スコティッシュフォールドは全体的に人になつきやすく、穏やかで甘えん坊な子が多いです。

そのため、飼い主になってから一緒に遊ぶことが容易ですし、構いたいときに逃げられるようなことが少なく、愛情をかけた分だけ返してくれるタイプといえます。

穏やかな性格をしているのであまり叱ることはないですが、しつけをしたときにはきちんと理解する賢い猫ですので、室内で飼うのに適しています。

猫はかわいいけれど、あまりなついてくれなくて寂しい、こちらが振り回されているような気分になると感じる人にとっては、飼いやすい猫だといえるでしょう。

他のペットを室内で飼っている場合でも、ほとんど喧嘩をしないので安心です。

また、スコティッシュフォールドはあまり活動的なタイプの猫ではありません。

室内で暴れまわって物を壊すといったことはほとんどありませんし、飼い主から逃げ回ることもなく、のんびりと過ごしていることが多いので、小さい子供や高齢者が暮らしている家庭でもなじみやすいです。

逆に言えば、成長期を過ぎてから太り過ぎたと感じた時に運動を積極的にするタイプではありませんので、キャットフードなどの与え方が重要になります。

スコティッシュフォールドの歴史

スコティッシュフォールドの歴史は、それほど古くはありません。

1961年にスコットランドで折れ耳の猫が同じような耳の子供を産んだことから、遺伝や繁殖の研究が行われたと言われています。

1971年に数匹の折れ耳の子猫がアメリカ合衆国へ渡り、遺伝学者の元でブリティッシュショートヘアとアメリカンショートヘアを使った品種改良が行われた結果、スコティッシュフォールドが誕生しました。

1994年には「スコティッシュフォールド」の名と共に猫の一品種として公認されています。

このようにアメリカの遺伝学者の手を経たのには事情があり、折れ耳の猫同士を繁殖させた場合、奇形の問題が生じるため、他の品種の猫ともかけ合わせることで現在のスコティッシュフォールドが生まれました。

フォールドというのは折れ耳のことを指しており、スコットランドの折れ耳の猫という意味から、スコティッシュフォールドという名前が付けられています。

有名なスコティッシュフォールドは?

日本で最も有名なスコティッシュフォールドといえば、立ち耳で雄のスコティッシュフォールドである「まる」です。

まるは2008年に動画共有サイトのYouTubeに投稿され、その年のYouTube Video Award Japan 2008の動物部門賞を獲得しました。

スコティッシュフォールドにしては比較的好奇心が旺盛な性格をしており、予想外の行動をすることが多いことで人気になっていきます。

翌年にはUQコミュニケーションズ WiMAXCMに起用され、さらにTVでも紹介されたことでますます知名度が上がっていき、動画を投稿するたびに多くのアクセスを獲得したことから世界一有名な猫とも言われるようになりました。

アメリカ合衆国の新聞に掲載されたり、アメリカの猫砂のCMに起用されたりと、その人気は世界にまで広がっています。

まるがここまでの人気を獲得したのは、スコティッシュフォールドの特徴である愛くるしさだけではありません。

自分から段ボールに突っ込んでいったり、水が頭にかかっていてもまったく気にした様子を見せなかったり、普通の猫が嫌がるような袋に自分から頭を入れたりするなどのような、型破りの行動にも要因があります。

動物のCMや動画は動物が思うように行動せずに時間がかかりがちですが、まるは予想外の行動を嫌がらずにしているため、CMとしてのインパクトがあることで重用されていました。

個性豊かで飼いやすい

このように、スコティッシュフォールドは外見的にいろいろなタイプが見られますが、

総じて愛らしい特徴を持っており、穏やかな性格でしつけもしやすい、飼いやすい猫です。

サイズも一般的な猫と同程度なのでペット用グッズが入手しやすいですし、飼い主に甘えることも多いため、気まぐれな猫よりも一緒に遊ぶことが多い猫が好きな人にとってはたまらないでしょう。

成長していく内に特徴的な折れ耳になることもあり、小さいうちから見守っていきたいところです。