猫がカリカリを食べない時の対策

猫がいつも食べているキャットフードを食べてくれないと、飼い主は心配になるものです。

カリカリを食べないのは、様々な理由が挙げられます。

理由の中には一刻を争うものもあり、よく見極めて判断しなければなりません。

そして、理由に沿った対策も必要不可欠です。

それぞれを見誤ると、猫の体調に影響が出てくるので注意しましょう。

ここでは、猫がカリカリを食べない理由とその対策について詳しくご紹介していきます。

愛猫の体調を気遣うためにも、是非参考にしてください。

猫がカリカリを食べない理由

猫がカリカリを食べない理由は、大きく分けて4つ挙げられます。

1つ目は、カリカリに飽きてしまったことです。

いくら大好物でも、ずっと同じカリカリを食べ続けると味にも見た目にも変化がなく、だんだん食欲をなくしてしまいます。

2つ目は、カリカリを長時間放置していることです。

猫は食べ物をあえて残しておく習性があり、時間をかけながらこまめに食べます。

しかし、何回も食べているうちに唾液でカリカリがふやけてしまい、味も匂いも薄くなっていきます。

見た目も美味しそうに感じられなくなり、最終的に食べなくなってしまうのです。

また、唾液に含まれている菌が繁殖してお腹を壊してしまう恐れもあります。

3つ目は、元々好みではないカリカリであることです。

初めのうちは空腹や興味本位によって食べてみますが、味や匂いが好みではないと分かると途端に食べなくなります。

また、そもそもカリカリ自体が好みではない猫もいます。

4つ目は、体調が良くない場合です。歯が悪かったり口の中が炎症を起こしている場合、固い食べ物は刺激になるため食べたくなくなるのです。

胃腸が悪い場合も同じで、下手に食べ続けてしまうと痛みだけではなく嘔吐することもあります。

さらに、腎臓病や膀胱炎などの病気が影響している恐れもあります。

病気だった場合、キャットフードの種類を変えても意味がありません。

猫がカリカリを食べない時の対策1. 体調を確認する

猫はちょっとしたことがストレスになったり、天気や気圧の変化によっても体調を崩すことがあります。

しかし猫は我慢強い動物なので、体調不良を必死に隠そうとする傾向があります。

カリカリを食べないというのは、重要な判断材料となるのです。

体調を確認する時は、あらゆる部位の不調を考えましょう。

例えば、口の中の不調です。

口内炎である場合、粘膜が赤く腫れてただれています。

歯周病は歯が汚れていたり歯石がついています。

口の中を確認するのが困難な場合は、口臭やよだれが多く出ていないかチェックしましょう。

いずれも当てはまっていたら、口内トラブルが起きている可能性が高くなります。

カリカリ以外のキャットフードを検討しましょう。

胃腸が悪い場合は、嘔吐や下痢がよく見られます。

慢性的になると体重も減り、毛にツヤがなくなります。

悪化すると脱水症状を起こして命にかかわるリスクもあるため、迅速に対応しなければなりません。

カリカリは胃腸を刺激しやすくなるため、病院で点滴を受けたり柔らかいフードを試してみましょう。

腎臓病や膀胱炎といった大きな病気である場合、ぐったりとしていたり血尿が出るなど、目に見えて体調不良であることが分かります。

カリカリどころか水すらも飲めない状況に陥りやすいため、必ず病院へ連れていきましょう。

こまめに体調を確認しても元気そうだったり、病院で診てもらっても特に異常がない場合は、単純にお腹が空いていないこともあります。

1回食事を抜いたくらいでは、栄養不足に陥ることはありません。

それでも心配な時は食事の回数だけではなく、空腹が続いている時間もチェックしましょう。

成猫は24時間、子猫は12時間連続で何も食べていない場合、受診の目安となります。

このように、それぞれの体調不良に応じた対策を行えば、命を守ることにも繋がります。

猫がカリカリを食べない時の対策2. 他のドライフードを試してみる

カリカリに飽きたり好みでない味である場合、思い切って他のドライフードを食べさせましょう。

味や匂いが強いものだと興味を示しやすくなります。

単純に飽きただけの場合は、元々味が嫌いなわけではないので、他のドライフードと交互に食べさせる方法もあります。

一度他の味に変えることで、飽きずに食べ続けることができるのです。

ただ、猫は気まぐれで飽きやすい傾向にあるため、そう簡単に好みの味を見つけられないこともあります。

キャットフードは種類が豊富にあるため、愛猫に合ったものを根気よく探してみましょう。

猫がカリカリを食べない時の対策3. ドライフード以外のご飯を探す

口内トラブルや病気によってカリカリを食べられなくなっている場合は、缶詰やパウチなどのウェットフードを食べさせましょう。

口内トラブルの場合、ウェットフードを与えると柔らかいので炎症部分を刺激せず、食いつきが良くなります。

栄養バランスが整っているものも多いため、病気でも安心して与えられるのです。

ただし、いくつか注意点もあります。

まず、ウェットフードは水分を多く含んでいるため、比較的傷みやすくなっています。

もしも一度に食べきれない時は、器にラップをかけたりタッパーに入れてしっかりと密封し、冷蔵庫で保管しましょう。

ただ、一度開封していると適切な方法で保管していても長く日持ちしません。

できるだけ2日以内に食べきるようにしましょう。

また、ねっとりとしているため歯に付着しやすいことも注意が必要です。

放置しておくと歯石がどんどん蓄積されていき、歯周病になるリスクもあります。

こまめに歯磨きをするなどして、汚れや歯石が付かないように工夫しましょう。

さらに、ウェットフードは柔らかいため、噛む力が衰えやすくなります。

病気や高齢である場合は仕方がありませんが、若かったり健康な猫ならばカリカリなどの固いキャットフードと合わせて食べさせましょう。

カリカリだけではない!キャットフードを与えるには様々な工夫が必要

 

キャットフードにはカリカリなどのドライフードだけではなく、缶詰やパウチなどのウェットフード、さらには猫用ガムやささみなどのおやつもあります。

豊富な種類の中から、猫の好みに合わせたキャットフードを選びましょう。

また、キャットフード選びだけではなく、体調管理にも気を付けなければなりません。

猫は話すことができないため、直接体調不良を訴えることができません。

些細なサインを見逃さず、体調の変化に気付いてあげましょう。

体調に合わせてキャットフードを変えることも大切なポイントです。