猫を飼うときに必要なものといえば、キャットフード、水のボウル、トイレ、そして爪とぎです。
猫は爪とぎをする習性があり、ライオンなどの野生のネコ科動物も木の幹を引っ掻いたりします。
爪を研ぐと古い爪が剥がれて、新しい爪が顔を出す仕組みがあるのです。
なぜ爪をとぐかについては、大まかに三つの意味があると考えられています。
この記事では猫が爪とぎをする理由とおすすめの爪とぎグッツの紹介をしますので、どんな爪とぎがいいのか迷っている時などに、ぜひ参考にしてみてください。
猫が爪とぎする理由
爪を使いやすくするため
猫は狩りをする動物です。
野生の猫は木の幹以外にも、壁やマットを引っ掻いて爪を手入れすることで、獲物を捕らえやすくなるようにしています。
また、天敵からの攻撃や喧嘩のときに身を守るための備え、また伸びすぎた爪を引っ掛けてけがをしないようにする目的でも行うようです。
猫には定期的な爪切りが必要ですが、稀に爪を切らなくても大丈夫な子もいます。
そういった猫は爪とぎを頻繁にやることでセルフケアできるからです。
ですが、そのような猫も高齢になってくると爪とぎの頻度が減って伸びやすくなるため、結果的に巻き爪を起こしたり引っ掛けてけがをする事故を起こす可能性があります。
猫本人の爪とぎだけでなく、人間が行う爪切りにも慣れさせることが大切です。
マーキングのため
マーキングとは壁や地面に自分の匂いを残すことで存在や力強さをアピールするための猫の本能です。
マーキングと聞くと一般的にはおしっこをスプレーのように吹き付けることをイメージしますが、猫は臭腺のある部分を擦りつけるマーキングも行います。
例えば、壁や人の足に頭や頬のあたりを擦り付ける行動もマーキングの一種です。
爪とぎは肉球にある臭腺を擦りつけて匂いつけを行うことでもあるのです。
転位行動の一種として行うため
猫は興奮したときや嫌なことがあったときに、突然爪をとぐことがあります。
これは遊びたいことを飼い主にアピールするためや、これから遊ぶため、または高いところから降りて着地に失敗したとき、機嫌が悪いときなどに、気分転換をする目的(転位行動)で見られるものです。
このように猫の爪とぎは本能的な行動である側面が強いので、無理に爪とぎを阻止することは大きなストレスに繋がります。
猫の爪とぎおすすめグッツ
エイムクリエイツ ガリガリサークル
エイムクリエイツはユニークな爪とぎを販売していますが、このガリガリサークルは猫がすっぽり入れるので、寝床としても使えるのが特徴です。
ダンボール素材なので猫が好んでといでくれますが、特殊な技術を使って製造されているようで、あまりゴミが飛び散りません。
猫を飼うときにアイテムを置く場所に悩むことがありますが、ガリガリサークルは一つあれば場所も取らないので狭いお家でも使いやすいです。
見た目はダンボールがむき出しなので中に何も敷かないのは可哀想にも思うかもしれませんが、使いどきは季節に左右されず、ダンボールが分厚いためか、意外と温かいようです。
爪とぎとして活躍してもらうためにも、何も敷かずに置いてみましょう。
エイムクリエイツの製品には他にもガリガリソファーという曲線状の爪とぎもありますが、これも猫がくつろぐのに適しているようです。
がりがりディッシュという浅いお皿のような形状のものは、見た目はガリガリサークルと同じ大きさです。
キャットタワーなどで棒状の爪とぎに慣れている子は、ガリガリポールを使うのも良いでしょう。
いずれにしても、猫が好んで使ってくれるものを選びたいものです。
サンコー 吸着壁に貼れる猫のつめとぎ 麻タイプ
サンコーといえば吸着シートや人間用のトイレの掃除グッツを売っているイメージですが、ペットのトイレや爪とぎの悩みに使える便利なアイテムも販売されています。
そのうちの一つがこの吸着壁に貼れる猫のつめとぎです。
爪とぎの裏面には特殊なシートがあり、壁に穴を開けたりテープで貼り付けたりしないので、老朽化した余程脆い壁ではない限り、壁紙を傷ませる心配はほとんどありません。
設置も簡単で、好きな高さで壁に押し付けてピタッと貼り付けるだけです。
キャットタワーの上の壁など、高いところにも貼ることができます。
タイルなど壁の材質によって貼れない場所もありますが、力の強い猫がといでもなかなかずれないようです。
また、爪とぎを切って大きさを変えたり、部屋の角に貼り付けることもできます。
ダンボール爪とぎを好まない猫や、どこでも爪とぎをしてしまう困った猫にはぴったりです。
もちろんダンボールタイプもありますので、猫の好みによって選べるのも嬉しいところです。
アイリスオーヤマダストレスネコの爪とぎスリム
アイリスオーヤマは家電から家具まであらゆる生活用品を取り扱っていますが、ペット用品も充実しています。
ペットシーツからトイレ砂、ケージ、おやつ、猫缶など、アイリスオーヤマ製品はほぼ必ずペットショップで見かけるものかと思われます。
ダストレスネコの爪とぎスリムは王道の四角い爪とぎですが、ダンボールくずが散らからないことで評判が高いアイテムでもあります。
爪とぎ専用ケースは少し高めですが、買い替え用の爪とぎは比較的安いのと、一回設置すると長く使えるのでコスパが良いアイテムです。
サイズも比較的コンパクトなので、爪とぎをされたくない場所の近くに置くことで、気をそらすこともできるかもしれません。
(騙されない猫もいます)
また、専用ケースもしっかりした作りで、猫が乗ってもずれにくく安定しています。
不安定な爪とぎは勢いよくとげず猫が嫌がってしまうことがあるので、床置き式で力をかけてもずれないというのは大きな魅力でもあります。
掃除に悩んでいる人や多頭飼いの場合、コスパのいい爪とぎを探している人におすすめです。
猫と飼い主により良い爪とぎライフを
最近の猫の爪とぎは衝立のような形や樽型など、変わったものも見かけるようになりました。
猫にとって爪は大切なものなので、できるだけしっかりした爪とぎを買ってあげたいところです。
もちろん安いからよくない、高いからいいというわけではなく、飼っている猫と相性のいい、かつ人にもストレスがない商品に出会うことが理想的です。
猫は爪とぎに不満があるとストレスが溜まってしまい、ときには問題行動に発展することもあります。
それを防ぐためにもより良い爪とぎライフで、猫も飼い主もハッピーになりましょう。