スコティッシュフォールドにおすすめのキャットフードの選び方

家庭的な性格で子どもと相性もよく、比較的人に懐きやすい性格から「スコティッシュフォールド」は人気の猫種です。

普段はどんなキャットフードをあげていますか。

お店や通販ではさまざまな種類が販売されているので、どんなものを選んでいいのか悩むものです。

毎日与える食べ物はできるだけ猫の健康を考えた、安心安全なものを選んであげたいと思う人は多いでしょう。

そこで「スコテッシュフォールド」の特徴を踏まえたうえで、キャットフードの選び方や注意すべき点など詳しく解説していきます。

スコティッシュフォールドの特徴

スコティッシュフォールドは長毛と短毛の二種類があり、オスの体重は4~6kg、メスは3~5kgとがっしりとした体格の猫種です。

性格は人懐っこく甘えん坊で、運動量もそれほど多くなく大人しい傾向があります。

名前から想像できるように、50年ほど前にイギリスのスコットランドで耳の折れた猫が偶然生まれ、今日まで繁殖されています。

スコテッシュフォールドというと耳が折れた猫だけをイメージする人もいますが、折れていない立ち耳の猫もスコテッシュフォールドです。

遺伝子からみて折れ耳になるのは、おおよそ3割程度とされています。

しかし生まれて間もなくは耳がまっすぐで、生後3週間から1ヶ月で耳が折れ始めます。

スコティッシュフォールドのキャットフードの選び方1. 動物性タンパク質が多いフード

スコティッシュフォールドは運動量が少なく大人しい猫なので、太りやすい傾向があります。

肥満を防ぐためにも年齢に応じて一日に与える量や回数には注意が必要です。

また「折れ耳」が特徴であるため、耳の通気性が悪くて湿気がこもりやすくなります。

そのため外耳炎など耳の病気にかかりやすい傾向があり、免疫力が下がるとかかりやすくなるので、免疫力が低下しないように気をつける必要があります。

では、免疫力をあげるにはどうしたらよいのでしょうか。

そこで大事なのが「動物性タンパク質が多いフード」です。

つまり猫のエネルギー源である、肉や魚などの動物性食材を主としたキャットフードを選びます。

原材料のところの最初に「肉」「魚」と表記されているのが理想です。

残念ながら肉副産物・家禽ミール・ミートミールなど粗悪な材料が入っている可能性もあります。

したがって「鶏肉、チキン、サーモン」と表記されたキャットフードを選ぶことが大切です。

スコティッシュフォールドのキャットフードの選び方2. 添加物が少ない

スコティッシュフォールドに限らず、どんな猫でも化学物質でもある添加物が少ないものを選ぶことは大事です。

人間同様、猫とっても添加物は、基本的に身体によくないものです。

キャットフードの代表的な添加物には、「合成着色料」「合成香料」「塩化ナトリウム」「酸化防止剤」などが挙げられます。

そもそも何故キャットフードに添加物が入っているのかというと、ある程度の品質を保つために仕方ない部分もあるからです。

例えばキャットフード含まれる脂肪は、空気や光にあたって酸化してしまうと匂いが劣化し、食いつきが悪くなる恐れがあります。

さらに、劣化が進むと嘔吐や下痢など、猫の消化機能に問題が出る可能性もあるのです。

このようなことが起きないために、「酸化防止剤」が添加されているわけです。

このようにキャットフードの品質向上のために使用される添加物ですが、添加物を摂り過ぎることで、かえって猫が消化不良になったり、アレルギー反応を起こしたりするなど、体調不良を起こす場合もあります。

また、添加物の中には、発がん性の疑いが指摘されているものもあります。

そのため、キャットフードを選ぶときには成分表示を見て、添加物の少ないものを選んでいく必要があるのです。

スコティッシュフォールドのキャットフードの選び方3. グレインフリーである

スコティッシュフォールドは運動量が少なめの大人しい猫種なので、肥満に注意が必要です。

したがってキャットフードの選び方は、太りにくいものを選びます。

では、どんなフードが太りにくいのかというと「穀物が少ない」キャットフード、つまり「グレインフリー」であることが大事です。

グレインフリーとは穀物を含まないことで、猫本来の食生活に近いキャットフードです。

残念ながら多くのキャットフードは生産するとき、安価な小麦や米、トウモロコシなどの穀物を使っています。

なぜ穀物を使用するのかというと、本来猫に必要な肉や魚などのタンパク質を含んだ食材を利用するよりも安く、コストダウンをするために敢えて穀物を混ぜているわけです。

しかし穀物は全く不必要な栄養素とは言えず、大事な栄養素の一つであることを知っておく必要があります。

その上で穀物などの炭水化物を適量以上に多くとると、余分なエネルギーとして分解されて脂肪や糖に変わり、貯蔵されるので肥満の原因になります。

また穀物を大量に消化するのが苦手なので、消化不良になります。

このような理由から穀物が少ないとされている、グレインフリーが理想だといわれるのです。

では「グレインフリー」であることで、どんなメリットがあるのでしょうか。

1つ目は猫が消化しにくい穀物が入っていないことで、消化器官に優しいことがあげられます。

2つ目は穀物の代わりに、猫本来が必要としている肉(タンパク質)をより多く含んでいるので理想的な食事です。

3つ目は穀物アレルギーを持った猫の症状を改善できる可能性があります。

穀物アレルギーになると下痢や嘔吐、お腹の張りや皮膚炎などを起こす場合があり、皮膚炎はかゆみがでて傷つくまで引っ掻いてしまいます。

そこでグレインフリーのキャットフードを与えることで改善されるケースもあるので、試してみるといいでしょう。

しかし、グレインフリーはデメリットも少なからずあり、値段が高くなってしまうことがあげられます。

また腎臓や肝臓に病気を持っている猫は、穀物が少ないグレインフリーを選ぶことでタンパク質を必要以上にとってしまい、症状が悪化するので適していません。

飼い主さんが出来る範囲で、出来るだけいいものを

スコテッシュフォールドの特徴に合わせた、キャットフードの選び方や注意点を説明してきました。

ポイントは肉や魚など「良質なタンパク質」を含むキャットフードで、添加物や穀物が少ないもの、つまり「グレインフリー」のキャットフードです。

一方で肉や魚を主としたフードは高価になり、飼い主さんの経済状況や価値観にも大きく影響します。

どんな状況であっても、猫を愛して大切にしている気持ちは変わりません。

猫が毎日食べるキャットフードだからこそ、できる範囲で考えてみる必要があります。