実は犬に使用するものに比べると、猫のトイレシートは種類が少ないと言われています。
しかも初めて猫を飼育している人にとって、どれを購入すれば良いのか迷ってしまう場合は多いでしょう。
すでにトイレシートを使ってみた結果、愛猫に見向きもされなかったという経験をしているかもしれません。
中には明らかに戸惑って糞や尿をしている愛猫の姿に、心を痛めている人もいることでしょう。
そんな悩める飼い主さんのために、この記事では選び方とおすすめのトイレシートについて解説します。
猫用トイレシートが必要な理由
猫の尿というのは臭いがきつく、掃除しても簡単には取れません。
そのため家の中のトイレシート以外の場所はもちろんですが、外で尿をするようになってしまうと大変です。
近所迷惑になりますし、賃貸物件の場合だと退去時には原状回復をするための費用がかかります。
その点で言えば、猫用のトイレシートは非常に良くできている商品が多いのです。
消臭効果がありますから、尿そのものを吸収するだけでなく、臭いも感じにくくしてくれます。
しかも最近では一週間ほど取り替える必要がないものがありますし、トイレシートなら砂よりも交換が簡単です。
猫用トイレシートの種類と特徴
ほとんどの猫用トイレシートには消臭効果がありますが、中には抗菌効果も備えている種類があります。
このようなタイプの猫用トイレシートなら、飼い主さんがトイレシートに触れても菌が手につきにくいのが特徴です。
加えて猫が尿をした場所を踏んでしまい、そのまま部屋の中を歩き回るとあちこちに尿がついてしまいます。
ところが抗菌タイプの猫用トイレシートなら、足に菌が付着しにくいので安心です。
他にも丈夫な猫用のトイレシートがあり、一見すると捨てるのだから耐久性は関係ないと考えられがちです。
しかし猫は不意に爪を研ぐことがあり、弱いトイレシートだと穴が空き尿が漏れてしまうのです。
そこで耐久性が高いものを選ぶことによって、部屋を汚すのを防ぎやすくなります。
猫用トイレシートの選び方
まず飼い主さんのライフスタイルに合わせて選ぶのが良いです。
例えば留守にしている時間が長いというのであれば、一週間は取り替え不要タイプのトイレシートにしておきましょう。
特に猫用のトイレシートで長時間使えるものは、たいていが高い抗菌、防臭、消臭効果のあるものになっています。
仮に丸一日留守にしたとしても、部屋の中に臭いがこもりにくいので便利です。
また家にいても家事や子育てに忙しいとこまめに取り替えるのが面倒になるので、そのような人にも向いています。
反対に時間がある、頻繁に交換するのは苦にならない人なら、使い捨てのものを選びたいところです。
枚数が多く、一枚あたりの値段が安いので経済的だからです。
次に猫用トイレシートのサイズの選び方についてです。
個体差にもよるのですが、猫はとても繊細で、トイレの場所を変えただけで尿をしなくなる場合があるのです。
そのためトイレシートは慎重に選ばなくてはいけません。
その際に気をつけると良いのが、これまでに使っていたトイレの大きさと同じものを選ぶという点です。
真ん中だったり端の方だったりと、トイレ内の位置にこだわりがあるようで、大きさの変化に敏感な猫がいます。
このような場合、意外とこれまでのトイレと同じ大きさのものを選ぶだけで、戸惑いなく尿や糞をしてくれる場合が多いです。
トイレシートの香りに関しても、見逃してはいけない部分です。
商品によっては、消臭効果を高くするために、人間が使うトイレの芳香剤のような香りをつけているものが売られています。
基本的には猫が嫌がらない香りにしているのですが、こればかりは実際に嗅がせてみるまでは好みがわかりません。
試供品があるならそれを持ち帰り嗅がせてみると良いです。
試供品がない場合は使い捨てタイプの安価なものを買い、しばらく様子を見てみましょう。
おすすめの猫用トイレシート
おすすめランキング1位は「白色の猫用トイレシート」
猫用のトイレシートの色には大きく分けて、青と白があります。同じメーカーなら、機能的に違いはないのが、一般的です。
ただしどちらにするのか迷っているのなら、白い色のトイレシートにしておく方が無難でしょう。
理由は猫がした尿の色を、その都度確認することが可能だからです。青色のトイレシートだと、商品によってはどこに尿をしたのかさえ見分けるのが困難な場合が少なくありません。
それに対して白いトイレシートなら一目瞭然で、何よりも猫の体調管理ができるのです。
万が一血が混ざっているならすぐにわかりますし、いつもより色が濃い、薄いの判断が簡単です。
初期段階で病を見つけられる可能性が高く、結果的に命を救うことに繋がります。
2位は「安価なもの」
安いトイレシートと聞くと、まるで猫に愛情を注いでいないなどと考える人がいるかもしれません。
ただし猫は生きている限りほぼ毎日尿や糞をします。
猫の寿命は大体十年から十五年、長生きする個体だと二十年近くになるのです。
トイレシートは相当な枚数が必要になるため、あまりに高価なものだと費用がかさみます。
飼い主さんの金銭的な負担を減らすためにも、猫が気にいるものの中で、できる限り安価なものを選ぶようにすることが大切です。
3位は「厚みのあるトイレシート」
猫の好みに合うのなら、できればある程度は厚みのトイレシートにしておきたいです。
いくら吸収力の高いものだったとしても、一枚の紙くらいの薄手のものでは限界があるからです。
特に多頭飼いをしていて、同じトイレシートを使用しているならすぐに溢れてしまいます。
一日に何度でも交換できるなら良いですが、そうでないなら余計に厚みのあるトイレシートは重宝するでしょう。
また猫によっては下がフローリングの床と同じくらい硬いものより、適度に厚みがあって柔らかい方が喜ぶ場合が多いです。
猫のことを考えつつも飼い主さんの負担を減らすもの
猫が使ってくれないと、せっかく買っても無駄になってしまいます。
そのためトイレシートを選ぶ基準は、愛猫が戸惑わずに使えるものを、と考えてしまいがちです。
ただ忘れてはいけないのが、購入するのも交換するのも飼い主さん自身である点です。
手間がかかる、交換する回数が多い、高価で金銭的に買い続けるのが厳しいものでは、猫の世話をするのが大変になります。
これでは猫も飼い主さんも幸せになれません。くれぐれも猫にとって、そして飼い主さんにとって使いやすいトイレシートを探しましょう。