飼い猫が幸せに暮らせるかどうかは飼い主の心掛け次第です。
体の具合が悪くなった時にどのような対処を取るかで、飼い猫の健康状態が決まります。
飼い猫は毎日のご飯であるキャットフードから生きるのに必要な栄養を摂取していますが、そのキャットフードの質で体調が左右されることもあります。
飼い猫をいつまでも健やかに飼育したいならキャットフード選びにこだわることが重要と言えます。
ここでは、飼い猫が口内炎を患う原因やキャットフードの正しい選び方をご紹介します。
キャットフードの選び方と口内炎の関係性
飼い猫も人間と同様に口内炎を患うことがあります。
口内に生じた傷から細菌が侵入して炎症などの症状に見舞われるケースが大半ですが、飼い猫に与えるキャットフードが口内炎を引き起こすこともあるため、注意しなければいけません。
キャットフードには水分が少ないドライタイプがあります。
俗にカリカリと呼ばれる、小さい粒状のキャットフードです。
広く普及している製品ですが、その固さから口内を傷つけてしまうのは珍しいことではありません。
大抵は微小な傷が生じるだけですが、稀にその傷が原因で口内炎を患ってしまうことがあります。
特に加齢や病気で歯が弱っている飼い猫はドライタイプのキャットフードを噛んだ際に歯茎に傷が生じ、口内炎を患うことがあるでしょう。
また、水分を多く含んでいるウェットタイプの製品でも食べている最中に誤って舌や口内の内側を噛んでしまうことがあります。
その傷が炎症を引き起こす可能性があるので、キャットフードを与える際は飼い猫の食べ方を確認することを忘れないようにしましょう。
猫の口内炎の原因とは
飼い猫の病気の多くは飼育環境に原因がある
キャットフードの選び方として、飼い猫の体調や好みを考慮することは重要ですが、そもそもなぜ口内炎を患ってしまうのかを正しく認識しておく必要があります。
飼い猫が口内炎を患った場合、まずはどのような食べ物を与えているかを見直しましょう。
残飯や菓子パンなど、人間の食べ物を与えるのは論外です。
中には猫の体に良くない成分が含まれている物もありますから、飼い猫がどんなに欲しがっても人間の食べ物を与えるのはNGです。
特に飼い猫の場合、床に落ちている食べ物を誤って食べてしまうことがあるので注意が必要です。
また、不潔な環境では細菌に感染するリスクが増大するため、口内炎を患いやすいと言えるでしょう。
間食系のキャットフードは口内炎を引き起こしやすい
市販のキャットフードはその多くが総合栄養食と称されている物です。
猫に必要な栄養をバランス良く含んでいるのが特徴で、基本的には総合栄養食のキャットフードと水があれば他の食べ物を与える必要はありません。
しかし、飼い猫にも味の好みがあるため、毎日同じキャットフードを与えていると飽きてしまうことがあります。
おやつとして扱われる間食系の製品を与えることは良い気分転換になりますが、間食系の製品は味付けが濃く、口内に食べカスが残りやすいので注意が必要です。
間食系の製品を食べ過ぎて口内炎を患ってしまうケースは珍しくありませんから、口内の衛生管理に気を配ることが飼い主の努めと言えます。
間違えたキャットフードの選び方で口内炎を放っておくと…?
口内炎の症状は人間とよく似ている
口内炎は口の中に生じる炎症の総称であり、その原因は様々です。
人間の病気というイメージがありますが、人間以外の動物も口内炎を患うことがあります。
特にペットとして飼育されている犬や猫が口内炎の症状で苦しむケースは珍しくありません。
飼い猫の口内炎の症状は人間と類似していることが多く、中でも不快な口臭が生じるのが典型的な例です。
口内炎は歯周病を併発することが多く、歯茎から膿が出ることもあります。
この膿が生ごみのような悪臭を発生させるので、飼い猫の口が臭いと感じたらまずは口内炎を疑った方が良いでしょう。
また、口内炎は粘膜が腫れる病気でもあるので唾液が飲み込みにくくなり、よだれが出やすくなります。
放置すると命の危険に陥ることもある
口内炎は人間でも体の具合が悪い時に患いやすく、放置しても数日で症状が治まることが多いので軽視しがちです。
しかし、飼い猫の場合は人間と異なり、放置しても自然治癒することはほとんどありません。
時には歯が抜け落ちたり、腫れた部分から細菌に感染して症状が重篤化するおそれがあります。
場合によっては命の危険に陥ってしまうこともあるので、口内炎の症状を疑ったら速やかに病院で治療を受けさせるのが飼い主の責務です。
飼い猫は自分で体の具合を訴えることができないので、健やかに暮らせるかどうかは飼い主の姿勢にかかっていると言っても過言ではありません。
少しでも気になる様子が見られたら、しっかりと確認するようにしましょう。
選び方を変える!口内炎の猫にオススメのキャットフード3つ
口内炎対策にキャットフードのおすすめ①流動食タイプ
口内炎を患っている飼い猫は口の中が腫れて痛みを感じているため、口を開けることが難しいケースがあります。
そのような状態の飼い猫にはアースペットのにゃんにゃんカロリーのような流動食タイプが適していると言えるでしょう。
口を大きく開けなくても食べることができるので、口内炎を患っている時の栄養補給に向いています。
口内炎対策にキャットフードのおすすめ②水に溶かして与えるタイプ
キャットフードは味の好みがあるので選ぶのが、難しい面もあります。
その点、森乳サンワールドのエナジー500は粉末の製品を水に溶かして与えるタイプですからクセが無く、好き嫌いが多い飼い猫に向いています。
効率的なカロリー摂取が可能なので、口内炎など病気を患っている時の栄養補給に適していると言えるでしょう。
口内炎対策にキャットフードのおすすめ③栄養を多く摂取できるタイプ
口内炎の症状が軽い場合、栄養が強化されたキャットフードを与えて体力をつけるのが効果的な対処法と言えるでしょう。
カナガンはイギリスから直輸入されている、栄養バランスが良いキャットフードです。
毎日のご飯として与える総合栄養食ですが、口内炎の初期のうちなら体を強くする目的で与えることもできます。
口内炎による健康被害を正しく把握するのが飼い主の務め
飼い猫が口内炎を患ってしまう原因のほとんどは飼い主の飼育方法にあります。
キャットフードの与え方に問題があると口内環境が悪くなり、口内炎を発症しやすくなるでしょう。
口の中が痛くなり、ご飯を飲み込むのが困難な状態になるのは飼い猫にとって大きなストレスです。
そのような状態を避けるため、キャットフードの与え方には細心の注意を払うのが飼い主の責務と言えます。
万が一、飼い猫が口内炎を患ったら速やかに病院で治療を受けさせることも忘れないようにしましょう。