子猫向けキャットフードの失敗しない選び方

子猫を飼育している飼い主にとって、キャットフード選びは大きな悩みと言えるでしょう。

様々なキャットフードが市販されていますが種類が多いため、どの製品が子猫に向いているのかが分からないという問題もあります。

どの製品も必要な栄養が含まれているのは事実ですが、それは大人の猫を対象にした場合の話です。

成長途中である子猫は大人とは違う栄養バランスを考慮しなければいけません。

ここでは、子猫が健やかに育つように、正しいキャットフードの選び方や体調管理の問題点などをご紹介します。

キャットフードの選び方で猫の一生が決まる

キャットフードは飼い猫の毎日のご飯ですから、体調管理に役立つ製品を優先するのが正しい選び方と言えるでしょう。

特に子猫は成長期のため、キャットフード選びは慎重に行う必要があります。

同じ品種で飼育環境も類似しているのに、大人になってから体の大きさや運動能力に差があるというケースは珍しくありません。

これは個体ごとの差もありますが、子猫の時期にどのようなキャットフードを与えたかで決まるとされています。

子猫の時期に与えていたキャットフードの種類によっては発育不良の状態に陥ってしまい、運動能力が大きく低下するおそれもあるので注意が必要です。

同じキャットフードでも製品によって栄養バランスが異なる点をしっかり把握しておくのが飼い主の務めと言えるでしょう。

キャットフードの選び方は子猫だからこそ大事

子猫に限らず、すべての動物は子供の時期こそご飯に気を配る必要があると言っても過言ではありません。

子供の時期は成長期であり、身体機能が完成していない状態です。

しっかりと成長するには、必要な栄養をバランス良く摂取する必要があります。特にペットの場合、ご飯を選ぶことができるのは飼い主だけです。

ペットがどのようなご飯を食べるかは、飼い主の心がけ次第で決まる状況と言えます。

ペットの体調管理は飼い主の責任であり、与えるご飯の選び方も飼い主が持つ知識が大きく関係します。

知識が正しければペットは健やかに育ちますが、誤っている場合は発育不良などのトラブルになる可能性は否定できません。

ペットを健やかに飼育するのは飼い主の責務です。知らなかったでは済まされない重大な問題ですから、ご飯の与え方を正しく学びましょう。

特に子猫の場合、古くから伝わる迷信を信じてしまい、体の具合を悪くさせてしまうケースが少なくありません。

迷信や先入観に惑わされず、冷静に考えながら正しい知識を学ぶのが子猫を健やかに育てる必須条件です。

動物病院で販売されている子猫用のキャットフードを食べさせるのが最善の方法と言えますが、高額な製品が多いので無理をせず、自身の経済状況に合う最良のものを見つけましょう。

子猫のキャットフードの失敗しない選び方のポイント

生後何か月経ったかで与えるキャットフードが異なる

同じ子猫でも、生まれてからどれだけ経っているかでキャットフードの選び方が変わります。

一般的には生後1年が経過したら大人の猫と見なされます。

子猫は生後1年以内の個体を指すのが普通ですが、同じ子猫でも生まれたばかりの個体と大人になる直前の個体では体の大きさも必要な栄養量も全く異なると言えるでしょう。

生まれてから2か月ごろまでの間は授乳期であり、本来は母猫のお乳で十分です。

しかし、育児放棄などの理由でお乳が得られない場合はヤギのお乳を原料にした子猫用のミルクを与えるのが正しい対処法です。

2か月を過ぎたら、市販のキャットフードをお湯でふやけさせた離乳食を与えることができます。

子猫用のキャットフードは栄養バランスに注意して選ぶ

 

キャットフードは様々な製品が販売されていますが、同じキャットフードの名称でも製品によってまったくの別物と言っても過言ではありません。

キャットフードは大別すると必要な栄養が適度に含まれている総合栄養食、おやつ用の間食、病気や高齢の個体向けの療法食、いずれにも該当しないその他の目的食があります。

このうち、子猫の健やかな成長に欠かせないのは栄養バランスが良い総合栄養食のキャットフードだけです。

市販のキャットフードは種類が多いので迷ってしまうこともありますが、基本的には子猫用と記載されている物を選ぶのが無難です。

子猫のキャットフードの選び方を間違えると起こること

子猫への愛情が誤った選択に繋がるおそれもある

子猫を飼育している飼い主にありがちな問題として、手作りのキャットフードを与えてしまうことが挙げられます。

市販品よりも手作りの方が愛情たっぷりというイメージがありますが、子猫の体調管理の面から見れば手作りは決して良い選択とは言えません。

キャットフードは子猫の成長に必要な栄養がバランス良く含まれているだけではなく、新鮮かつ安全な食材で作られています。

しかし、飼い主の手作りキャットフードの場合、使用した食材が必ずしも子猫にとって安全な物とは限りません。

見た目は普通でも実際は鮮度が落ちていたり、病原菌に汚染されている可能性があります。

子猫を家族の一員として扱うのは素晴らしい考えですが、ご飯の与え方には注意しましょう。

古くから伝わる迷信が健やかな成長を妨げる

日本では古くから「猫は魚が好物」という迷信が伝わっています。

これは日本人が魚を好んで食べていたことに起因しています。

かつて飼い猫には残飯を与えるのが普通だったことから、猫は魚を好んで食べるというイメージが定着したのです。

しかし、実際は猫はライオンやヒョウと同様の肉食動物であり、同じ動物性たんぱく質を得るなら魚よりも肉が適しています。

特にアジやサバなどの青魚に多く含まれている不飽和脂肪酸は子猫の体に良くないので避けた方が賢明です。

また、アニサキスなどの寄生虫が健康被害をもたらす可能性もあります。

子猫を健やかに育てるなら、古くからの迷信に惑わされないように注意しましょう。

子猫の健やかな成長は飼い主の心がけ次第

子猫がすくすくと健やかに育つためには、何よりも飼い主の心がけが重要と言えます。

毎日のご飯として与えるキャットフードは飼い主しか選ぶことができません。子猫の健康状態の良し悪しは飼い主に責任があることを自覚しましょう。

子猫の品種や体の大きさ、体調の良し悪しを考慮してキャットフードを選ぶことが大切です。

手作りは必ずしも子猫のためにはなりませんので、避けた方が無難です。

正しい知識を持ち、飼い猫への愛情を惜しまないことがいつまでも健やかに飼育するための条件です。

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