飼い猫のおやつとして人気のあるチュールですが、その一方で死亡事故が発生したという噂も広まっています。
家族の一員である飼い猫に喜んでもらうため、おやつの与え方に工夫を凝らすのは飼い主ならではの気配りと言えるでしょう。
しかし、いつまでも健やかに飼い続けるためには体調管理を疎かにしてはいけません。
ここではチュールが猫に好まれる理由や死亡事故の噂の真相、上手な与え方についてお伝えします。
飼い猫を喜ばせる方法や健康管理について悩んでいる飼い主の参考になれば幸いです。
目次
チュールが人気の理由と怖がられる理由
チュールは間食扱いのキャットフード
チュールは食品メーカーのいなばペットフード株式会社が製造しているキャットフードの一種です。
キャットフードは含有成分や与える目的によって複数の種類に分けられます。
チュールは飼い猫のおやつとして与える物なので、キャットフードの分類としては間食として扱われています。
新鮮な素材を好む猫に最適
チュールは飼い猫が飛びつくほど美味しいおやつとして知られています。
メーカーのテレビCMでもチュールが入っているチューブに直接口をつける猫の姿が使われるほどです。
猫がチュールを好むのは新鮮な素材で作っているためとされています。
猫は肉食動物であり、その食性から鮮度の高い物を優先して食べる傾向があります。
チュールはマグロ味やとりササミ味など様々な種類がありますが、いずれも新鮮な素材を使っているので多くの猫に好まれているのです。
また、チューブに直接口をつける姿が可愛らしいと、飼い主の視点からも高く評価されています。
食いつきの良さに不安を感じるケースもある
チュールは猫が飛びついて食べるほどの人気があるキャットフードですが、その食いつきの良さから体に良くない成分が含まれているのではと不安の声が出ているのも事実です。
人間の場合、口当たりが良いとの理由で砂糖や塩を大量に使った味付けを好む傾向がありますが、そのような食事を続けていると重大な健康被害に見舞われます。
その点から、猫が好むチュールにも口当たりを良くするための濃い味付けが施されていると思われているのです。
また、猫を酒酔いのような状態にする作用があるまたたびが含まれていると言われたことがありましたが、成分表にはまたたびの記載はありません。
メーカーもまたたびの使用を否定しています。
もし愛猫のご飯にお困りの方は、獣医師監修の手作りキャットフード「ミャオグルメ」を試してみてください。
新鮮な国産食材だけを厳選したご飯で、総合栄養食の基準にも準拠しているため、おやつやトッピングとしてだけではなく、主食としても食べ続けてもらえるご飯です。
今なら予約販売が送料無料980円でお試しいただけます。
チュールの死亡事故や塩分濃度の噂はデマだった
飼い猫が腎不全になったという噂
チュールの与え過ぎで飼い猫が死亡したという噂が流れたことがありました。
インターネット上で「飼い猫にチュールを食べさせたら腎不全になって死亡した」という内容の文章が投稿され、そのショッキングな内容は瞬く間に拡散されたのです。
猫を飼育する人の間では根拠が明確ではない、個人の思い込みに過ぎないと冷静に分析する声も上がりましたが、一方で自分でチュールを食べてみたら確かに塩辛く感じたと、噂を肯定する声も出てきたのです。
具体的な根拠を示さずに消去される
チュールによって猫が死亡したという投稿は短期間で消去されました。
投稿を行った本人による削除であり、このことからチュールによる飼い猫の死亡事故は根拠の無いデマと言う結論に至ったのです。
また、塩辛く感じたのも個人の好みの問題と言えます。
チュールは猫のおやつとして作られたキャットフードなので、そもそも人間が食べることを想定していません。
猫の好みに合う味付けが人間にも適しているとは言い切れないのです。
そのため、本当に塩辛く感じたとしても、それが塩分濃度の数値が高いと示す根拠にはなりません。
チュールの塩分濃度は高くない。
ただし食べる量に要注意
チュールには様々な種類があり、それぞれ使用されている素材にも違いがあります。
そのことから一概に塩分濃度はこれだけと断言はできませんが、平均すると約0.5パーセントの数値になります。
これはキャットフードとしては普通の数値であり、チュールだけが特に塩分過多というわけではありません。
そのため、チュールを食べたことで死亡することはほとんどあり得ないと言えるでしょう。
しかしその一方でチュールの与え過ぎには注意しなければいけません。
チュールはあくまでもおやつであり、飼い猫に必要な栄養をバランス良く含んでいる総合栄養食のキャットフードとは異なります。
飼い猫が好むからと言ってチュールばかり食べさせると体調不良に陥るおそれがあります。
おやつに分類されるキャットフードは食いつきを良くするために、猫が好む濃厚な味付けに加工されています。
チュールも同様であり、夢中になって食べるのはそれだけ味覚に強い刺激がもたらされているためです。
一方でチュールで満腹になってしまい、他のキャットフードを食べないという事態に陥ってしまう可能性は否定できません。
チュールのパッケージには一日に4本までと記されていますが、総合栄養食のキャットフードを残さず食べてもらうには一日に1本か2本に限るのが賢明でしょう。
チュールはこんな時におすすめ
夏バテや病気で弱っている猫の水分補給に向いている
チュールは成分の約90パーセントが水分です。
夏バテや病気で体が弱っている猫の多くは水を飲む気力も低下していますが、チュールなら美味しそうに口をつけるケースは少なくありません。
そのことから、水を飲まない猫の水分補給に便利です。
チュールは水分が多い一方で濃厚な風味を持つことから、食欲の低下や加齢によって歯が弱っている猫の栄養補給にも適しています。
薬を飲ませる際に便利
猫は人間とは異なり、病気を治すために苦い薬を我慢して飲むということはしません。
口当たりが悪ければ薬であっても口に入れませんが、そのような問題を解決するのにチュールが役立ちます。
薬をチュールに混ぜればほとんどの猫は喜んで食べると言えます。
その際は食べやすくするために薬を細かく砕くことを忘れてはいけません。
チュールを上手に与えるのが飼い主の務め
チュールは猫が好む風味のおやつとして高い人気があります。
新鮮な素材で作られているので安全ですが、一方で風味が濃いことから食べ過ぎには注意しなければいけません。
水分の多さから夏バテなどで体が弱っている猫の水分補給に役立つなど、チュールの成分を正しく把握するのが上手な与え方のコツになります。
猫の体調を良好に保ちながら飼い続けるには日々の食事メニューを見直し、体に良い物を与えなければいけません。
そのためにも飼い主はキャットフードの与え方など、猫の飼育方法を理解する必要があります。