猫に大人気のおやつといえば、チュールが挙げられます。
ペットショップだけではなく、スーパーやドラッグストアなどさまざまな店で販売されているため、目にする機会が多いのではないでしょうか。
また、1つの値段も手ごろなので、購入しやすいキャットフードです。愛猫が喜んで食べている姿を見るのが嬉しいという飼い主の声も少なくありません。
ところが、そんなチュールが「やばいキャットフードである」4つの理由があるのです。
そこで、この記事では「チュールのやばいところ」について詳しく解説します。
目次
チュールは塩分が多いからやばい
チュールが好物の猫は多く、SNS上でもさまざまな噂が飛び交うときもあります。
そのひとつが「チュール、塩分量が多い説」です。チュールはキャットフードということもあり、好みによって購入できるようにと複数の味が用意されています。
そのため、味によって含まれている塩分量には差があるのです。
チュールは人工的な塩分の使用をしておらず、含まれているのは原材料自体の塩分となっています。
結論からいえば、チュールの塩分濃度は0.4~0.6パーセントです。
ただ、この結果は水分を含んだ状態の数値であり、正確な塩分量を出すためには水分を抜いた数値(乾物量分析値)を出す必要があります。
乾物量分析値の計算式は「栄養成分÷(100ー成分)×100」です。
たとえば、測定した塩分濃度が0.6%、水分量が91.0パーセントのチュールの場合、「0.6÷(100ー91.0)×100=6.66」となります。
つまり、水分を抜いた状態の塩分量は約7パーセントです。
水分を含んだ状態での塩分濃度では少ないと思われがちですが、乾物量分析値を出すとチュールの塩分が多いことがわかります。
チュール自体は水分を含むキャットフードであり、わざわざ水分を除いて与えることは想定されていません。
しかし、特に、慢性腎臓病の猫の場合、塩分の摂取目安量は0.4パーセント未満(主食の場合)であり、1本丸ごと与えてしまうと塩分摂取過多となるので避けなければなりません。
主食のキャットフードにも塩分が含まれていることが多いため、健康な猫であっても塩分の過剰摂取から心臓病や腎臓病になる可能性が高くなるので注意が必要です。
チュールにカビが生えていた?直接与えるのはやばい
チュールを容器などに入れて与えるのではなく、チューブから直接与えている場合は、容器に移して目で問題がないと確認をしてから与えるようにするのがおすすめです。
製造過程で高熱殺菌処理が行われているため、基本的にチュールの中身にカビが生えることはないといえるでしょう。
ただ、チューブに何らかの事故で穴が開いたことに気づかないまま販売されていたり、販売している店の保管状態が悪かったりしてカビが発生する可能性が100%ないとはいえません。
実際、「開封したチュールの中身にカビが生えていた」というやばい内容の話がSNS上で話題になったこともありました。
そのため、必ず皿などの容器に移してから与えるほうが安心です。
チュールは開封をしていなければ「直射日光が当たらない」「風通しが良い」場所で常温保管をすることができます。
ただ、1度開封をした場合は傷みやすい状態になっているので冷蔵庫で保管し、なるべく早く与えるようにしたほうが良いです。
開封前のカビのチェックも必要ですが、チューブから直接食べさせ、数回に分けて与える場合も、猫が口をつけた開封口から雑菌が入る可能性があるので注意しましょう。
1度開封したチュールは開封口にラップをしたり、清潔なクリップなどで留めたりするのも良いでしょう。
チュールの添加物が多すぎてやばい
チュールは猫の食いつきが良いとのことで、おやつとして人気となっています。
しかし、同時に添加物が多いという面が心配だという声も少なくありません。
たとえば、増粘剤や調味料です。
増粘剤
ウェットフードの粘り気を出すために使用されることが多く、アレルギーの原因になるケースがあります。
チュールの場合、増粘剤として穀物由来の加工デンプンを使用しているため、穀物アレルギーがある場合には特に要注意です。
増粘多糖類
天然の多糖類を2種類以上使用したもので、自然由来の多糖類を使用していることが多いです。
ただ、原材料には「増粘多糖類」とのみ記載されているため、どのような多糖類が使用されているかはわかりません。
調味料(グルタミン酸ナトリウム)
調味料も原材料に使用されていますが、成分の主なものはグルタミン酸ナトリウムとなっている場合が少なくありません。
旨味が引き出されるため、猫の食いつきが良くなりやすいです。
ただ、グルタミン酸ナトリウムが含まれている場合は依存性が高いとされています。
紅麹色素
天然素材で作られた紅色色素で、人間の食べ物にも含まれているほど安全性が高いとされています。
ただ、データがまだ少ないことから、できるだけ使用されていないもののほうが安心です。
アレルギーになる可能性がある添加物が含まれているということは、いつアレルギーが発症するかわからないといえます。
可能性がある限りは、与える際に飼い主が注意をしたほうが良いでしょう。
チュールの与えすぎがやばい
チュールは猫が喜んで食べることも多く、飼い主側も「ご褒美」のつもりでつい与えすぎてしまう場合が多いです。
ただ、猫にとってチュールはあくまでもおやつだということを忘れてはなりません。
1日に何本もチュールを与えてしまうと、肝心の主食キャットフードを食べなくなる可能性があります。
特に、添加物に依存性があるものが含まれている場合は注意が必要です。おやつはおやつ、主食の代わりにすることはできません。
塩分の高さからいっても、与えすぎてしまうのは避けたほうが良いでしょう。
チュールには1日〇本までといった表記があります。
しかし、そのように書いてあるからと安心して、記載にあるギリギリの本数(1日4本までと記載があるものならば、4本)与えるのは猫の健康面を考えるならばやめておくほうが安心です。
猫にチュールの与えすぎは避けるべし!
猫の飼い主の間でも人気が高いチュール。愛猫からねだられると、飼い主としてはつい与えたくなるかもしれません。
しかし、塩分の高さや添加物の多さを考慮すると与えすぎないほうが安心といえます。
健康な猫であれば塩分の摂取過多をしたとしても、腎臓病発症の危険性は少ないとされています。
ただ、それが継続されれば、心臓病や腎臓病になる可能性も高くなります。
また、保管状況や製造過程でチュールにカビが生えているケースがないとはいえないため、必ず皿に移してから与えるようにしましょう。