本当は怖いチュールの危険性

チュールは猫が大好きなおやつですが、実は危険性がある食べ物だと知っていましたか?

しかも海外では猫用コカインとまで言われているほどですから、与えて良いものなのかと不安に思ってしまう方もいるでしょう。

実際、猫にチュールばかり与えてしまうと、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

ですが、正しい与え方さえすれば本来は危険な食べ物ではありません。

今回は、チュールに含まれる塩分や添加物の危険性、正しい与え方について解説していきます。

食べすぎて怖いけどチュールって大丈夫?

チュールの危険性としてまず挙げられるのが、依存性です。

チュールは猫が好む香りをしているため、開封した途端にほとんどの猫が大喜びします。

そんな魅力的なおやつなので、与えすぎるとキャットフードを食べてくれなくなる場合があります。

そしてキャットフードを食べないということは、栄養が不足してしまうということです。

チュールに飛びついてくる姿はかわいくて魅力的ですが、その気持ちをグッと抑えて与えすぎないように注意しましょう。

また、具合が悪い猫がチュールなら食べてくれる場合がありますが、結果的に体調不良を起こしたり下痢を引き起こしたりする可能性があるので危険です。

単純に食べ過ぎによって引き起こされる事例もあるため、チュールなら食べてくれるからといって与え過ぎるのはやめましょう。

もし猫がチュールに依存しているのであれば、他のキャットフードとチュールを混ぜてみたり、少しずつチュールの量を減らしたりなどの慣れさせる工夫が必要です。

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チュールは塩分が多く食べすぎると怖い

もし腎臓病を患っている猫やシニア猫の場合、チュールの食べ過ぎは塩分の過剰摂取になるので注意が必要です。

本来腎臓は余分な塩分をろ過してくれますが、腎臓の機能が低下すると、塩分を十分にろ過できなくなってしまいます。

また、心臓病の場合も塩分を制限する必要があります。塩分は循環血液量を増やすため、心臓にかかる負担が大きくなってしまうのです。

チュールは14本までとされていますが、塩分のことを考えると11本を目安に与えるのがいいでしょう。

ただし、塩分自体が腎臓や心臓に悪影響を与えるわけではありません。

猫の塩分摂取量の基準はAAFCOで定められていますが、上限は設定されておらず、下限のみが設定されています。

その理由は、猫は人間に比べて塩分を尿として体外に排出するのがうまいからです。

さらに、人間が塩分の過剰摂取で高血圧のリスクが高まるのに対し、猫の場合は塩分が血圧に影響しません。

また、塩分摂取量の下限については、普段の食事で十分摂取できる最低限の量に設定されています。

猫の主食である肉にも塩分が含まれているため、正しい量のキャットフードを与えていれば塩分が不足する心配はありません。

チュールは添加物が多くて危険

チュールには添加物が多く含まれています。これらの添加物は人間にとって安全という理由で使用されていますが、はっきり安全だと証明されているわけではありません。

しかも本来猫にとって添加物は不要であるため、わざわざ摂取するメリットもないのです。

そのため、少しでも不安に思う方は与えないほうがいいでしょう。

中でも、特に気をつけておきたい添加物が、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、紅麹色素3つです。

まず増粘多糖類は、粘りやとろみを出すためのものですが、猫にとって安全なのかが判断できない添加物です。また、何種類の多糖類が使用されてるかも記載されていないため、安全とは言い切れません。

次に調味料(アミノ酸等)は、うまみを出すために使用される添加物です。

依存性が高く、人間でも長期間の摂取は健康被害があるとされています。

人間にすら悪影響があるのですから、猫に食べさせるのは危険だと思うのは仕方がないでしょう。

最後に紅麹色素は、着色料として使用される添加物であり、麹菌というカビの一種です。

人間用の加工食品にも使用されており、見た目から得られる印象に関わってきます。

ただ、色をはっきりと認識できない猫に対しては、人間のように色による印象操作ができません。しかも安全性がはっきりとしていないため、出来れば避けたい添加物です。

チュールの安全な与え方は?

チュールの安全な与え方は3つあります。1つ目は生後6カ月以上経ってから与えることです。

猫用のおやつは、基本的に生後6カ月経ってから与えたほうがいいとされています。

チュールはおやつなので、子猫のうちは子猫用のキャットフードを与え、チュールは成猫になってから与えるようにしましょう。

2つ目は、11本というような制限を設けることです。栄養面で見ても、1日に何本も与えるメリットはありません。

塩分量に不安がある方は特に、11本程度に抑えておくと安心できるのでおすすめです。

もし猫が依存してしまって1本に抑えられない場合は、少しずつ量を減らして慣れさせていきましょう。

もしくは、合成添加物が不使用のチュールに変えるという手もあります。

絶対に大丈夫とは言い切れませんが、同じ食べ過ぎであれば不使用のチュールの方がリスクを軽減できるでしょう。

3つ目は、チュールの90%が水分でできていることを生かし、水に薄めて与えることです。

そうすることで塩分を薄めることができ、過剰摂取を気にせずに安全に与えることができます。

また、猫は普段あまり水を飲まないため、熱中症対策として水分補給をしてほしいときにもおすすめです。

水分補給というとウエットフードがありますが、食べてくれないことが多いです。

ですがこの方法なら、大好きなチュールが混ざっていることで、普段水分補給をしてくれない猫でも飲んでくれます。

さらに、水分補給は尿石症や膀胱炎、慢性腎不全といった病気を予防する効果もあるなど、メリットが多い与え方です。

チュールは正しく与えれば危険ではない

チュールは猫が大好きなおやつですが、与え過ぎてしまうと依存してしまったり、キャットフードを食べなくなったりする可能性があります。

また、塩分が含まれているため、肝臓病や心臓病を患っている猫やシニア猫に与える際は注意が必要です。

安全性が保障されていない添加物も多く含まれているため、与え過ぎには気をつけましょう。

このようにチュールには危険性がありますが、正しく与えれば安心できるおやつです。11本など制限をして、適度に与えるのがおすすめです。