キャットフードには、カリカリや缶詰などさまざまな種類がありますが、どれを買って良いのか飼い主にとっては悩みどころではないでしょうか。
猫の種類によって積極的に摂取するべき栄養素も多少異なるため、適切なキャットフード選びは必要不可欠です。
なかでもメインクイーンは、長い毛と大きな体格、しっかりした筋肉が特徴的な猫で、大きく健康的に育つためにはそれなりの栄養素を与えなければいけません。
ここでは、メインクイーンに与えるべきキャットフードとは、どういったものが最適なのか解説します。
メインクイーンの特徴とキャットフードの関係性
メインクーンはアメリカのニューイングランド原産といわれており、「猫の巨人」と呼ばれるほど大きな体に成長する猫です。
体長は1メートルほどで、長い体毛やしっかりした筋肉、オスの体重は6キロから8キロ、メスは4キロから6キロほどが平均とされています。
そんなメインクイーンのキャットフードの選び方には、3つのポイントをおさえることが大切です。
まず1つ目は、大きな体を支えるために関節に負担がかかりがちといった弱点があるので、関節軟骨の主な成分であるコンドロイチン硫酸やグルコサミンが含まれているものを選んであげましょう。
2つ目は、メインクイーンは肥大型心筋症にかかりやすい猫の一種といわれています。
心臓に負担がかかりやすいといったこともあり、それをケアしてあげるためにも、L-カルニチンやEPA、DHAといったオメガ3系不飽和脂肪酸、タウリンなどの栄養素が摂取できるようなキャットフードが最適です。
3つ目は、メインクイーンは長い体毛を備えており、その毛並みを美しく保つためにも必要な栄養素を補わなければなりません。
毛の主成分であるタンパク質や毛のしなやかさを保つ脂肪酸なども適度に与えてあげる必要があるため、これらが含まれているキャットフードを選んであげるように心がけましょう。
良質な動物性タンパク質でメインクイーンのキャットフードを選ぼう
メインクーンは子猫から成猫になるまで、3年から5年という長い年月がかかるのも特徴です。
その間に、しっかりとした筋肉や体格をつくるためにも良質なタンパク質は欠かせません。
良質なタンパク質というのは肉や魚といった動物性タンパク質のことで、猫のエネルギーの元になる最も必要な栄養素です。
人間や犬は炭水化物からエネルギーを作り出す一方、猫はタンパク質でエネルギーを生み出し利用しているのです。
キャットフードの選び方としては、鶏肉やチキンを粉末状に加工したチキンミール、サーモンやニシンなど、明確な原材料や原産地などがきちんと明記されているものを選ぶようにしましょう。
反対に避けるべきものは、肉副産物や家禽の肉(鳥の肉や卵、羽毛を利用するために飼育された鳥)、特に何の肉か限定されていない様々な哺乳類の肉を乾燥させたミートミールです。
これらが含まれているものは価格が安いですが、猫が食物アレルギーを引き起こすなど、健康被害を引き起こす有害なものが多い可能性があるため注意が必要です。
また植物性タンパク質も出来れば避けたほうが良いとされており、植物性タンパク質の20パーセントは猫の体に吸収されることなくアンモニアとなってしまうので、肝臓に疾患がある猫には有害になることがあるといわれています。
人工添加物が含まれるキャットフードはメインクイーンには与えない
人工添加物は「味の良さ」「見た目」「長期間品質維持」のため、キャットフードに含まれていることも多いです。
しかしメインクーンは体が大きい猫であるゆえに「肥大性心筋症」や「慢性腎不全」といった病気にかかりやすいといわれています。
そのためキャットフードの選び方にも十分配慮する必要があり、人工添加物が含まれているものは避けるようにしましょう。
キャットフードに含まれている危険な人工添加物は、主に4つ挙げられます。
まず1つ目は「プロピレングリコール」で、半生のキャットフードの保湿や静菌作用などを目的として含まれています。
しかしこの添加物を摂取すると、猫の血液に悪影響を及ぼすという結果が報告されています。
2つ目は、保存料や発色剤として使われている「亜硝酸ナトリウム」です。これは発がん性の疑いがある危険な添加物といわれているため注意が必要です。
3つ目は「エトキシキンやBHA、BHT」で、これらも「亜硝酸ナトリウム」と同様保存料や発色剤に使用され、発がん性物質も懸念されています。
4つ目は「赤色102号」でキャットフードの見た目を鮮やかにするために含まれていますが、発がん性やアレルギーなど猫の体に有害なものであることが明かされています。
さらに人工添加物は塩分も多く、心臓や腎臓に負担がかかりやすいメインクイーンにとっては、絶対避けるべきものの1つといえるでしょう。
メインクイーンがキャットフードを食べてくれない時の対処法まとめ
メインクーンのキャットフードは、人工添加物が含まれているものはNGであるため、無添加である必要があります。
しかし無添加のものは猫の体に良い反面、添加物が含まれているものに比べ味が美味しくないなどのデメリットもあり、メインクイーンがキャットフードを食べないといったこともあるかもしれません。
猫がキャットフードを食べない原因には「キャットフードが合わない」「体調が良くない」といった理由が考えられます。
その場合、思い切ってキャットフードを別のものに変えてあげることも、対処法の一つです。
新しく変えるときは、まずサンプルから始めることをおすすめしますが、「新しいものに変えても食べてくれない」といった時も次々とキャットフードを変えることはせず、1日から2日ほど猫の様子を見るようにしましょう。
また冷蔵庫で冷やしていたキャットフードは、温めてあげると良い場合もあります。
人肌くらいの温度に温めることで、キャットフードの風味や香りが良くなり食欲が増すこともあるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
メインクイーンがキャットフードを食べないのは「体調不良」の場合もあるため、様子を見ながら動物病院を受診することも必要です。
愛猫といつまでも元気で暮らそう
猫にとってキャットフードは、健やかな成長と病気予防などに、とても大切なものです。
それゆえに、しっかり知識を身につけ、良質なものを選んであげることが重要となります。
メインクイーンはアメリカを中心に人気がありますが、頭が良く人懐っこいので日本でもじわじわと人気を集めている猫です。
大きな体ゆえにかかりやすい病気もあるものの、性質をきちんと理解すれば飼いやすい猫といわれています。猫を飼いたいと考えているのであれば一度検討してみてはいかがでしょうか。