猫の食べ物として、キャットフードの中でも猫からの人気の高いチュール。
チュールが嫌いな猫は居ないのではないかというほど、猫の食いつきがよく、猫とのコミュニケーションを取るためのアイテムとしても活躍してくれます。
ですが、チュールは人間にとってのお菓子のようなもので、主食として扱うものではありません。
チュールを食べている姿が可愛いからと猫に与えすぎてしまうのは注意が必要です。
チュールにはどんな成分が入っているのか、食べさせる時の注意点を把握してから猫に与えるようにしましょう。
なぜ猫はチュールに飛びつくの?秘密は成分にあり
あまりにも猫を虜にしてしまうチュールに、変なものが入っているのではないかと不安になる方もいます。
猫達を虜にしてしまうのには、チュールに含まれている成分に理由があるのです。
基本的に、チュールは原材料をシンプルにしています。
例えばまぐろ味のチュールであれば、まぐろとまぐろのエキスを主原料にして、
- タンパク加水分解物
- 糖類
- 植物性油脂
- 増粘剤
- ミネラル類
- 増粘多糖類
- ビタミンE
- 緑茶エキス
- 紅麹色素
- アミノ酸などの調味料
といった成分が含まれています。
チュールは猫達が食べやすいように作られ、水分を90%含んだペースト状のフードとなっています。
成分として含まれている増粘剤や増粘多糖類の効果によって固形のフードよりも食べやすくなっているため、薬と一緒に食べさせることもできます。
水分が90%含まれていることで、水単体ではあまり水分補給をしてくれない猫でも、水不足になる心配がないことも嬉しい点です。
猫はもとからの習性であまり水を飲みませんが、チュールによって水不足を補うこともできるため、水を飲んでくれない猫にも効果的なアイテムとなってくれます。
また、チュールの中には緑茶エキスという成分が入っており、これは腸管内に入っている内容物のにおいを吸着してくれる成分として働いてくれるため、糞尿のにおいをやわらげてくれる効果をもっています。
糖類の中に入っているオリゴ糖はお腹の調子を整えるための効果を持っているため、猫の腸内環境を整えてくれるための働きもしてくれます。
チュールの種類によっては、猫の毛玉対策用の成分を配合しているものや、乳酸菌を配合しているものもあるため、猫の体調に合わせて選びやすいことも、飼い主にとっては嬉しいポイントでしょう。
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猫がチュールを食べすぎると危険なのはなぜ?
消臭効果や腸内環境を整える効果を持つチュールも、食べすぎは禁物です。
人間も猫も、食事で暴飲暴食をすると体に悪影響となってしまいます。
チュールに限らず、食べ物を食べる時には程々にしておく必要があります。
特に、チュールは飼い主が猫に与えるようになるため、猫の反応が見たいからという理由でチュールを与えすぎてはいけません。
水を飲まないことを心配してチュールを与えすぎるのも厳禁です。
なぜかというと、チュールを与えすぎることで、チュールでは賄えていない栄養素を含んでいるキャットフードが食べられなくなってしまうため、結果的に猫を栄養不足にさせてしまいます。
チュールは塩分も多く含まれているため、塩分を過剰に摂取してしまうと、猫の腎臓に負担がかかって病気の原因にもなってしまいます。
腎臓の悪い猫には、チュールはご褒美の時だけに与えるなど、与える回数を減らしておく必要があります。
チュール一本分を与えるのではなく、一度に食べさせる量を半分にしたり、チュールを水で薄めてから与えることで塩分濃度を下げることもできるため、食べさせる時に工夫して与えてみましょう。
特に、子猫にはチュールを与えてはいけません。
まだ体が未発達な状態の子猫は、栄養バランスの取れないおやつを与えると、消化しきれなかったり体の調子を壊すことに繋がってしまいます。
基本的にチュールを含めた猫用のおやつは、生後半年から食べさせても良いとされています。
元々の習性で水をあまり飲まない猫は、ほとんど汗をかかないため、塩分の多いチュールを食べすぎてしまうと、塩分が残って体へ大きな負担をかけてしまいます。
1日4本が目安となっていますが、猫の体調を確認しながら、量を減らしたりして、飼い主側がキャットフードやチュールの量を調節するようにしましょう。
チュールを食べない猫もいる理由
猫はにおいによって、食べ物がおいしいものかどうかを判断します。
チュールはシンプルさを追求したことで新鮮な材料のにおいが猫に直接届くようになっているため、猫の食欲をかりたてて、猫が食いつくほど刺激的な味わいを作り出しています。
ですが、人にも食べ物に好き嫌いがあるように、猫にも好き嫌いがあります。
チュールは猫に人気のおやつですが、すべての猫が食べるわけではありません。
チュールのにおいに興味がなかったり、猫の好みに合っていなければチュールを食べない場合もあります。
チュールはペースト状になっているので、その食感が苦手と感じる猫もいます。
なので、チュールを食べないからといって、体調を崩しているのかと心配することはありません。
猫によってはチュールだけで食べなくても、キャットフードと一緒に与えることで食べる場合もあります。
その場合、チュールとキャットフードを混ぜることで塩分が上がったり、キャットフードの持つ栄養バランスを崩すことになるため、キャットフードと混ぜることはあまりおすすめしません。
ただ、猫がチュールを食べずに余ってしまった時には、そのチュールをどう処理するか困りますよね。
新品の状態であればフリマサイトなどで販売することもできます。猫を飼っている友人がいる方は、事情を話してチュールを譲るのも一つの方法でしょう。
身近に猫を飼っている方がいない場合は、猫カフェや動物保護団体に寄付する方法もあります。
豊富な種類が揃っているから猫の体調に合わせやすい
水分補給の代わりにもなってくれるチュールは、袋を開けた瞬間に猫が美味しいと思うにおいを漂わせてくれるので、猫を寄せ付ける魅惑的なおやつとなっています。
塩分が高いので猫によっては薄めて使う必要もありますが、薬を飲まなければいけない猫は、薬とチュールを混ぜることで薬を飲みやすくしてくれます。
猫とのコミュニケーションとしても活躍してくれるチュールは種類も豊富で、体調を整えるための成分を含んだ商品も多く販売されているため、猫に合わせたおやつを用意したい飼い主にとって嬉しいアイテムです。