飼っている猫の様子を見ていると、アレルギー持ちかもと不安になることがあるかもしれません。
猫はしばしばアレルギーを持っていて、特徴的な症状を示すようになります。
その状況を改善するために、飼い主ができることとしてキャットフードを選び直すことが挙げられます。
この記事では、病気の症状やアレルギーの原因から考えてどのようにしてキャットフードを選ぶと良いかを解説します。
その視点からおすすめのキャットフードもご紹介しますので、より良いものを選び出すためにぜひ参考にしてください。
キャットフードの選び方はアレルギーの症状で変わる
飼い猫の体調があまり良くなさそうだという印象を受けたときには、病気を疑うのが一般的です。
その病気の対策として、キャットフードを変える場合には症状に応じて適切な選び方をする必要があります。
猫は様々な病気を患う可能性があることが知られていて、アレルギーはその一つでしかありません。
糖尿病や腎不全になった場合には腎臓の負担を軽減するものを選ぶ必要がありますが、胃腸炎や下痢などのときには消化の良いものを選んだ方が良いのはイメージできるでしょう。
便秘が続いているときには便通を改善するという考え方でキャットフードを選ぶのが適切です。
アレルギーの場合にはしきりに体をかきむしってしまうのが典型的で、皮膚を見てみると赤くなってしまっている様子が見られます。
目が真っ赤になってしまう、くしゃみや鼻水が出る、目やにが増えるなどといった症状もよくあります。
また、抜け毛がひどくなってしまうのもよくある症状で、円形脱毛症のように部分的に脱毛することもあります。
痒みで落ち着きがなくなる場合もあるでしょう。
このような症状が気になった場合にはアレルギーが原因と考え、キャットフードの選び方を考えるのが大切です。
猫のアレルギーの原因
アレルギー対策のキャットフードの選び方を考える前に、まずはアレルギーの原因について理解しておきましょう。
猫がアレルギー症状を発症してしまう原因としてよく知られているものが3つあります。
猫のアレルギーの原因① ノミ
1つ目がノミに対するアレルギー症状で、ノミの唾液に対して過敏反応を起こしてしまっているのが一般的です。
ノミはの猫の体に寄生し、噛みついて血を吸う性質があります。
噛んだことそのものによる痒みもありますが、アレルギーの場合には分泌される唾液が原因になっています。
体を常に清潔に保ち、掃除機などでノミを除去していくのが効果的な対策です。
猫のアレルギーの原因② 環境
2つ目は環境アレルギーと呼ばれるもので、アトピーと言うと想像しやすいでしょう。
環境中にあるカビや埃、チリダニや他の動物のフケなどが主な原因になって発症するのが特徴です。
猫ではあまり頻度は高くないものの、アレルゲンに繰り返し接触していると起こりやすくなることが知られています。
猫の生活環境を衛生的にしていくことが対策として適切です。
猫のアレルギーの原因③ 食べ物
3つ目はキャットフードの選び方を考える上で重要になる食物エネルギーです。
猫はかなり幅広い食材に対してアレルギーを持つことが知られています。
典型的なものとして、穀物では小麦や大豆、肉類では牛肉や鶏肉が挙げられます。
また、牛肉や鶏肉と同じように牛や鶏に由来している乳製品や鶏卵についてもアレルギーのリスクが高いので注意が必要です。
このような食物に対してアレルギーを持っている場合にはキャットフードの選び方を変えるのが有効です。
キャットフードの選び方を変えてアレルギーを和らげる
アレルギーを軽減したいときには、キャットフードの選び方を変えるかどうかからまずは検討しましょう。
ノミや環境が原因の場合には衛生的なところで生活できるようにして、毛並みのケアなどをした方が効果的な場合もあります。
しかし、食物アレルギーなら環境を変えても改善することはありませんから、原因となっている食物が何かを特定してその食物が使われていないキャットフードを選ぶのが合理的です。
クリニックに行けばアレルギー検査をしてもらうことができるので、何を避けてキャットフードを選ぶべきかがはっきりとわかります。
もしそれが手間だと思ったり、費用がかかるから避けたいと思うのであれば、アレルギーリスクが高いものを一切使用していないキャットフードを選びましょう。
抜け毛対策にオススメのキャットフードを3つ選んでみた
アレルギーによる抜け毛は典型的な症状の一つです。
抜け毛から病気ではないかと疑うことは多いため、抜け毛対策という観点からオススメのキャットフードを3つご紹介します。
シンプリー
1つ目の候補として挙げられるのがシンプリーです。
シンプリーはグレインフリーでタンパク質源としてサーモンやニシンなどの魚介を中心にしているのが特徴で、アレルギーの原因として知られているものは使用されていません。
髪の毛を作るのに欠かせないタンパク質が全体の73%も含まれているという点でも優れています。
栄養バランスを考えた総合栄養食となっていて、お腹のケアもできるオリゴ糖も配合しているのも魅力です。
モグニャン
2つ目はモグニャンです。
ペットフードブランドとして世界的に有名なカナガンが手掛けるキャットフードで、白身魚を主原料としてグレインフリーで仕上げられています。
添加物も不使用で、シニアまでずっと使える点でも魅力があるキャットフードです。ビタミン類の補強をしつつ、腸内環境も整えられるようにしてあるので新陳代謝が上がりやすいのが特徴です。
きっと美しい毛並みを取り戻すことができるでしょう。
AATUのキャットフード85/15サーモン&ニシン
3つ目はAATUのキャットフード85/15サーモン&ニシンです。
タンパク質源がサーモンとニシンで、穀物も使用していません。
野菜やハーブなどをうまく利用してタンパク質豊富で食いつきが良い仕上がりになっています。
低カロリーなキャットフードなので太り気味のときには特に魅力が大きいキャットフードです。
アスリート肌の猫にしたいという気持ちがある人にもオススメです。
アレルギー対策にはキャットフードを厳選しよう
痒みや抜け毛などの症状が出ている場合にはアレルギーが原因の可能性が高いと考えられます。
ノミや環境が原因のこともありますが、キャットフードに含まれている原材料が引き金になっていることも少なくありません。
症状をできるだけ緩和してあげたいと思ったら、キャットフードを厳選して対策しましょう。
クリニックで食物アレルギーの検査をすることもできますが、一般的に猫のアレルゲンになるものを含まないキャットフードを選び、様子を見るのも方法の一つです。