いなばCIAOチュールは食い付きのいい猫用おやつとして人気を博し、キャットフードジャンルでも人気上位の商品となっています。
それまでに無かったタイプの商品のため、一気にブームに火が着きました。
そして年々フレーバー(味)にもバラエティが増し、数多くの種類が販売されるようになりました。
あまりに種類が増え、どのチュールがどういった特徴を持っているのか分かりづらい、と迷う方も多いです。
そこでこの記事では、チュールの種類や、それぞれのフレーバーの違いなどを簡潔にまとめていきます。
チュールって何種類あるの?
チュールの種類は55種類あります。
基本サイズは4本が1セットになったものです。
これは、1日の推奨量が4本だからです。
また、いくつかのフレーバーをミックスした、10本入り以上の大容量パックも多数販売されています。
最も多いもので120本入りがあり、特に多頭飼いの方が購入しています。
チュールには形状の異なる商品がいくつかあり、「ちゅ~ぶ(チューブタイプ)」は7種類、2つ折りタイプ(ディスペンパック)の「ワンタッチちゅ~る」は4種類です。
また内容量の少ない、「ちゅ~るアペティート」は全部で3種類となっています。
これらをすべて合算すると141種類に上ります。
チュールのレシピの種類と人気ランキング
チュールのフレーバー(レシピ)の種類は多岐にわたり、特に初期からラインナップされているまぐろが定番です。
基本的にまぐろ・かつお・とりささみがメインのフレーバー、そこにいくつかのフレーバーを混ぜ合わせたものが商品の大半です。
例えばまぐろ系ではまぐろ&ほたて貝柱、まぐろ&タラバガニ入り、もしくはまぐろ&まぐろ節などまぐろで統一したフレーバーもあります。
10本入り以上の大容量パックであれば、とりささみ系ならとりささみ海鮮ミックス味、とりささみバラエティといったように複数のチュールをセットにした商品が多いです。
チュールは飽きが来ないように、複数のフレーバーが購入されることが多いです。
定番&変わり種という組み合わせが多いため、まぐろなどの定番はランキング上位に入りやすい傾向があります。
1.まぐろ
どのフレーバーが特に人気かというと、常にまぐろが支持されている傾向です。
やはりキャットフードとしても定番フレーバーですし、チュールでローテーション(異なるフレーバーを交互に与える)を考える際も、まぐろは好まれます。
本来、猫は水辺で狩りをしない動物なので、鳥の肉の方が好みなのですが、猫にとっては「鮮度」も非常に大切なポイントです。
日本は特に魚を生で食べる文化が強く、魚の鮮度を保つことに長けている国です。
鮮度が高いまま加工されたまぐろフレーバーの食い付きがいいことは、SNSなどの口コミでも多数報告されています。
飼い主にとっても「まぐろは高級品・美味しい」というイメージで、手に取りやすいことも、販売数が多い理由として考えられます。
2.とりささみ
まぐろに次いで、安定して人気が高いのがとりささみフレーバーです。
通常、とりささみは弾力が強く、食べ応えのある鶏肉とされます。
しかしチュールでは柔らかいペースト状になっており、これが非常に猫の食い付きがいいと評判を集めています。
とりささみはほたてや牛肉といった、全く異なるジャンルの素材と合わせたフレーバーも多いです。
しかしとりささみ単体でのフレーバーも根強い人気で、長く販売数ランキングの上位を推移しています。
3.宗田かつお&かつお節
宗田かつお&かつお節も人気上位のフレーバーで、宗田かつおは香りのいいだしが出ることで、特に和食で人気の魚です。
かつお節と合わせることで香りの引き立つフレーバーとなっており、猫の嗅覚から食欲を刺激する、大変人気の商品となっています。
ただ、通常のかつお単体フレーバーも同じくらい人気があります。
かつおはまぐろと同じように旨味の強い赤身魚として猫に人気で、ローテーションにも頻繁に選ばれやすいロングセラーとなっています。
子猫用チュールと成猫用の違いは?
チュールには特別に子猫用もラインナップされていて、成猫用とは若干の違いが見られます。
通常の「まぐろ」と「1歳までの子ねこ用まぐろ」で比較してみると、グラム数は同じ14gで、ペーストの見た目や食感もほぼ同じです。
ただ、子猫用が約9kcalで、成猫用よりも約2 kcalだけ高いです。
「成分値」を確認してみると、粗脂肪と粗繊維が成猫用より少しだけ多いことが分かります。
なお、飼料であるキャットフードは脂肪を「粗脂肪」、食物繊維を「粗繊維」と表記することが多いです。
また、「原材料」を確認すると、子猫用ではビタミンEがビタミン類になっていて、紅麹色素が無い代わりに、タウリンが入っていることが分かりました。
タウリンはアミノ酸の一種で、人間にとっても猫にとっても「必須」の栄養とされています。
子猫用チュールは栄養補完食として作られているため、子猫にとって不足しがちな栄養素が豊富に含まれているのが特徴です。
子猫用キャットフードは固形(ドライ)タイプよりも、チュールのような、柔らかいタイプの商品がよく選ばれています。
固形タイプをあまり食べない分、栄養が偏らないように子猫用チュールは成分が調整されているのです。
総合栄養食チュールと普通のチュールの違い
チュールには総合栄養食というタイプの商品があり、成分面で通常のチュールと異なっています。
「総合栄養食まぐろ」の成分を通常のまぐろと比較してみると、ミネラル類においてCa(カルシウム)やCu(銅)というように、詳しく表記されていることが分かりました。
またビタミン類でもビタミンA、Eなど詳しく表記されています。
やはり総合栄養食なので成分も細かく設定して、配合率を考えられているようです。
また鶏脂も原材料に入っており、まぐろ以外にも鶏肉の成分を入れて、栄養バランスをよくしていることが伺えます。
総合栄養食のチュールが開発されたのは、体が弱ってキャットフードがあまり食べられない猫のためだと言われています。
チュールは「食い付きのよさ」が最大の強みで、「チュールだけは弱った猫でも食べられる」という報告が多かったのです。
他のキャットフードの代わりになるように調整されたのがこの総合栄養食シリーズというわけです。
カロリーも約13kcalで通常のチュールより約6kcalも高いことから、これだけで食事が済むように調整されていることが分かります。
チュールは通常のキャットフードとしても幅の広がった猫用おやつ
チュールは猫用おやつとして開発されました。
しかし今では総合栄養食のチュールが開発されたり、子猫・シニア猫のチュールが開発されたりと、通常のキャットフード(猫用ごはん)のように商品展開されています。
チュールはペースト状で子猫にも食べやすい商品です。
食い付きが非常にいいことから、おやつではなく食事用、また栄養食用にと需要が広がっていきました。
本当に沢山の種類があって迷いがちですが、ぜひこの記事をチュール選びの参考にしてもらえれば幸いです。