毎日の食事で与えるキャットフードは、猫の体調を考えながら選ぶことが大切です。
市販されているキャットフードには、いろいろな種類があります。
原材料や含まれる成分などは、猫の体調にも影響を及ぼしかねません。
購入する前には、成分表などを見て詳細をチェックしておいたほうが安心です。
アレルギー症状がある猫の場合は、どのようなキャットフードを選べばよいのでしょうか。
今回は、アレルギー症状の原因やアレルギーがある猫におすすめのキャットフードを紹介します。
おすすめのキャットフード紹介の前に、アレルギーの原因を理解する
おすすめのキャットフードの紹介に移る前に、ここでは猫のアレルギーの原因について解説をします。
どのような原因があるかを知っていれば、日常生活の工夫で症状が起こるリスクがある程度抑えられる可能性があります。
アレルギーの原因になりやすいもの
猫のアレルギーも、人間と同様にさまざまな原因で引き起こされます。
外を歩く猫に多いのが、ノミやダニなどの寄生虫によるアレルギーです。
また、絨毯の繊維やゴム製品といった特定のものに頻繁に接触することでアレルギー症状が起こる場合もあります。
室内のカビや花粉、ハウスダストなども、猫のアレルギーを引き起こす一因です。
食べ物もアレルギーの原因になりやすいため、症状が現われたときには猫の生活全般を振り返って考える必要があるでしょう。
アレルギーの原因は特定できない場合も多い
猫のアレルギー検査でも、人間の場合と同じくいくつかの原因物質をピックアップして陽性、陰性を調べることができます。
ただ、アレルギー症状の原因は、動物病院でこのような検査を受けても正確に特定できない場合があります。
実際、調べた項目ですべて陰性の結果がでてしまうケースも少なくありません。
原因不明の場合は、飼い主がアレルギー症状ができるだけでないような工夫をしてあげることが大切です。
キャットフードがアレルギーの原因に!?おすすめの成分はあるの?
キャットフードを変えてから湿疹や下痢、嘔吐などの症状が見られるようになったときは、フードに使われている食材が原因でアレルギーが起きている可能性があります。
市販のキャットフードにはさまざまな食材が使われているため、慎重に選ぶようにしましょう。
猫がアレルギーの原因になる成分
小麦やトウモロコシなどの穀物は、一般的にアレルギーの原因になりやすいと言われています。
猫によっては、牛肉や豚肉などの肉類、魚にアレルギー反応を起こす場合もあります。
卵や乳製品も、アレルギーを引き起こしやすい食品です。
キャットフードを購入するときは、こういった食品の成分がどの程度の割合で含まれているかを確認しておきましょう。
猫のアレルギーが心配なときにおすすめの成分は?
腸内環境を整える乳酸菌などは、アレルギーが心配なときや、アレルギー反応がすでに現われてしまっているときにもおすすめの成分です。
アレルギーの症状がある場合、免疫システムのバランスが崩れていることが考えられます。
免疫と深く関わっている腸の調子をよくすることは、症状の緩和に役立つ可能性があります。
小麦やトウモロコシの成分にアレルギー反応を起こしている可能性が高いときは、サツマイモやジャガイモなどを使ったフードに切り替えてみるのもひとつの方法です。
アレルギーになってしまったらキャットフードを手作りしてみることがおすすめ!
原因不明のアレルギー症状が現われた場合は、それまで与えていたキャットフードをやめて様子を見るという方法もあります。
このようなときは、自分で猫のフードを手作りしてみましょう。
手作りのキャットフードは、猫が体調を崩したときや体質に合ったフードが見つからないときにも役立ってくれます。
少量から与えて反応をチェック
手作りのキャットフードを与えるときは、少ない量から始めて猫の反応を見てみましょう。
猫によっては、食べ慣れていない手作りのフードを敬遠する場合もあります。
おやつなどで与えていた猫の好物をキャットフードに混ぜ込んでおくと、スムーズに食べてくれるかもしれません。
鶏肉や白身魚、イモ類は手作りキャットフードに活用しやすい食材
消化がよい鶏肉や白身の魚、イモ類は、手作りのフードを用意するときにも使いやすい食材です。
アレルギーの可能性が低いときは、これらの食材を積極的に活用すると、毎日のメニューが計画しやすくなるでしょう。
茹でた野菜などを小さくカットして加えれば、栄養のバランスもよくなります。
スープ仕立てやリゾット風にアレンジするなど、猫が食べやすい工夫をするのも一案です。
アレルギー対策におすすめのキャットフード3選
猫のアレルギー対策に活用できる人気のキャットフードを、ここでは3つピックアップしてみました。
アレルギー対策におすすめのキャットフード①アニモンダ「インテグラプロテクトアレルギーケア」
ドライポテトとラビットミールを使用したこちらのキャットフードは、食材の種類が少ないため、アレルギーが起こるリスクを最小限に抑えられる可能性があります。
ラビットミールは、肉類でも比較的アレルギー症状が起きにくいと言われています。
このようなキャットフードは、鶏肉や魚、小麦にアレルギーがある猫にも与えやすいです。
アレルギー対策におすすめのキャットフード②ナチュラルバランス「ウルトラプレミアムグリーンピース&ダック」
このキャットフードも、肉や穀物のアレルギーがある猫におすすめの商品です。
原材料はグリーンピースとダック肉の2つであり、穀物は含まれていません。
ダック肉も、アレルギーが少ない食材として知られています。
牛肉などが含まれる市販のキャットフードが食べられない猫は、こういった商品を上手に活用してタンパク質を補ってあげましょう。
アレルギー対策におすすめのキャットフード③クプレラ「ホリスティックグレインフリーキャットフード」
白身魚を使用しているのが、こちらのキャットフードです。
グレインフリーという商品名のとおり、このフードには穀物ではなくサツマイモが使われています。
添加物などは含まれておらず、肉、穀物のアレルギーがある猫にもおすすめのフードです。
アレルギー体質の猫はキャットフードの選び方にこだわろう
猫のアレルギーは、キャットフードが原因になっているケースがあります。
かゆみなどの症状が見られるときは、低アレルゲンのキャットフードを選ぶようにすると効果が期待できるかもしれません。
食材にこだわった手作りのキャットフードも、アレルギーを減らすのに役立ちます。
フードを選ぶときは、かかりつけの獣医師に相談するのもひとつの方法になるでしょう。
動物病院では、検査結果などをもとに、猫の体調や体質に合ったキャットフードをアドバイスしてもらえる可能性があります。