猫を飼っている人にとって、キャットフード選びは猫の健康に直接影響を与えることから慎重に考える人が増えています。
そんなキャットフード選びの時にどんなものを選べばいいのかわからないという人だけではなく、市販のものは健康に悪いと言われているから辞めておいた方がいいのではないかと悩む人もいるようです。
そこで今回は市販のキャットフードがどのようなものなのか紹介するとともに、市販されているもののメリットや急増している手作りのキャットフードについても解説します。
市販されているキャットフードの種類は3つ!
市販されているキャットフードはメーカーによっていろいろな商品がありますが、大まかに分けると3つの種類に分類されます。
ドライタイプ
まず一般的に知られているのがドライタイプのもので、いわゆるカリカリと言われている乾燥したタイプのキャットフードです。
栄養価が高くて適度な硬さがある点が特徴であり、猫の歯に歯垢がつきにくかったり便の状態を一定に保ちやすいメリットがあります。
ただ含まれている水分が10パーセント以下なので、適度な水分を与えてあげなければいけません。
ウェットタイプ
また缶詰やパウチの中に入っているウェットタイプのキャットフードは、肉や魚の身がそのまま入っていたり猫の嗜好に合わせた香りづけや味付けがされているという特徴を持ちます。
こちらは一度開けてしまうと長期保存できないというデメリットはあるものの、カリカリよりも様々なフレーバーがあるため食事をあまり食べないという猫にも人気です。
セミモイスト
そしてドライタイプとウェットタイプの中間として市販されているのが、セミモイストタイプです。
半生タイプとも言われていて、子猫や年老いた猫でも食べやすい柔らかさが特徴となっています。
このように市販されているキャットフードの3つのタイプにはそれぞれ特徴やメリットデメリットがあるので、猫の嗜好や年齢、状態などに合わせて使い分けることが必要です。
市販のキャットフード選びで気をつけること
市販されているキャットフードを選ぶ時にまず注意しなければいけないのは、添加物に関して過度に意識しないことです。
市販のキャットフードの中には、長期保存ができるなどのメリットを考慮して保存料を入れているものがあります。
また食いつきがよくなるように着色料などの添加物を入れていることがあるので、猫にとって悪影響があるのではないかと心配する飼い主も少なくありません。
ただ添加物はデメリットばかりではなくメリットもあり、しっかりとした科学的な根拠に基づいて作られているキャットフードであればそこまで心配する必要はないと言われています。
もちろん無添加のキャットフードが望ましいですが、市販のキャットフードで無添加のものを購入しようとするとかなり費用が掛かります。
そのためあまりにも添加物が多量に入っている安価なものでない限りは、そこまで意識しなくても良いとされています。
ただ穀物類に関してはアレルギーの原因となったり、消化不良などの体調不良を起こしてしまう可能性があります。
このため市販のキャットフードを選ぶ時には、添加物よりも穀物類が使用されていないかどうか確認することが大切です。
ほかにもキャットフードには普通の食事として与える総合栄養食のほかに、ご褒美やおやつとして与える間食用のものや病気の治療で用いる療養食など色々なタイプがあります。
そして年齢に応じたものが販売されていることも多いので、飼っている猫の状態や年齢を踏まえて適切なものを選んでいくことも必要です。
市販のキャットフードを使うメリット
市販のキャットフードを利用するメリットには色々なものがありますが、主に以下の3つが挙げられます。
手軽な値段で販売されているものが多い
市販のキャットフードの最大のメリットは、安価で購入できるという点です。
一般的に市販されているキャットフードは平均でも2キロで500円前後となっており、大容量で長期保存が可能となっています。
そのため一度購入しておけば何度も購入しなくていいですし、餌代による経済面での負担も軽くなります。
市販されていないキャットフードの方が無添加で安全なものが多いのですが、どうしても高額になりやすいので費用面での負担を軽減したいという場合には市販の方が便利です。
いつでも手軽に購入できる
市販されているキャットフードはペットショップだけではなく、スーパーやコンビニ、ホームセンターなど身近なところで販売されています。
このため足りなくなったら近場ですぐに購入することができるのは、市販されているキャットフードの強みです。
市販されていないものは注文してからある程度期間が必要になるという点を考えても、市販のキャットフードの手軽さは大きなメリットといえます。
味の種類が豊富
ほかにも市販されているキャットフードは、様々な味で販売されているというメリットがあります。
味の種類が豊富であれば猫の嗜好に合わせたものを利用できますし、購入した味が猫の嗜好に合わなかったとしてもすぐに別のものを試すことができます。
プレミアムフードのように市販されていないキャットフードは選べる味が厳選されるため、自由に味を選べるところは市販の魅力となっています。
市販だけじゃない!?キャットフードを手作りする人が急増中
市販のキャットフードはどうしても不安があるという飼い主が増えていることから、徐々にキャットフードを手作りする人が増えてきています。
手作りする場合は猫に与えてはいけない食べ物に注意しなければいけないものの、より細かく猫の嗜好や健康状態に合わせた食事を与えることができます。
ただ市販されているものと比較すると栄養が偏りやすいことから、栄養素を補うことは難しいと言われています。
それでも1日に1食程度であれば猫や飼い主のちょっとした楽しみとして提供するのもありだと考えられていることから、人気を集めているようです。
市販されているキャットフードでも安全に与えることができる
一般的に市販されているキャットフードは、添加物や穀物類が多いことから推奨されていない傾向があります。
ただ市販されているキャットフードにもメリットはありますし、選び方に注意していればそこまで猫の健康を損なうものではありません。
また市販のものだけでは不安という人やちょっとした気分転換をさせたい飼い主の間では、手作りのキャットフードも人気を集めているようです。
そのため市販のものや手作りのものなど、うまく使い分けたり組み合わせながら猫に与えていくことが大切になります。