見た目の愛らしさや穏やかな性格を持っているラグドールは、猫の中でも人気がある品種です。
ラグドールが食べるキャットフードは、何を基準に選んでいますか。
キャットフードを選ぶ際は、ラグドールが持つ特性や体質などを踏まえながらしっかり検討して選ぶことが大切です。
ここでは、ラグドールのためのキャットフードの選び方や避けた方が良いものなどについて詳しくお伝えしていきます。今飼っている人や、これから飼おうと考えている人は参考にしてみてください。
ラグドールの特徴とキャットフード選びの関係性
ラグドールの性格は、総じて大人しいと言われています。
とても落ち着いており、他の生物に対しても寛容な態度を取る傾向があります。
そのため、他の猫と一緒に遊ぶよりも、飼い主にそっと寄り添うようにして過ごすことを好みます。
子猫や若猫の頃は活発に動き回りますが、3年から4年程度かけて成猫になった後は落ち着き、あまり運動は好まず、ゆっくり過ごすようになります。
そのため、それぞれの成長過程に応じてキャットフードの選び方を変えていくことが大切です。
また、ラグドールの毛並みはとても豪華で美しく、まるでぬいぐるみのようにフワフワしています。
毛づくろいをしている時に自分の毛を飲み込んでしまうため、体の中にたまった毛が集まって毛玉になってしまう、毛球症になりやすいと言われています。
毛球症は、便秘や食欲不振、そして嘔吐などを招くこともあります。
そうならないためには、毛玉ケア対策ができるキャットフードを選ぶようにしましょう。
このようなキャットフードには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には、水に溶けやすくて腸内環境を整える水溶性のものと、有害物質を体の外へ排出する働きを持ち、水に溶けにくい不溶性のものがあります。
不溶性の食物繊維を多量摂取すると、猫の場合は便秘などの要因にもなり得るので、両方共バランスよく含まれているタイプが望ましいと言えます。
このように、ラグドールの特徴と合わせてキャットフードを選ぶことが必要です。
人工添加物が使用されたキャットフードは必ず避ける
キャットフードの審査基準は、人間の食品に比べるととても緩いため、人間の食品には使わないような人工添加物が含まれているものも存在します。
賞味期限をできるだけ長くするために酸化防止剤や防腐剤などの保存料を用いたり、商品を美味しそうに見せるために着色料を使ったり、さらに、香料を使うことで猫の食欲増進を狙ったりしているのです。
また、人工添加物を利用することで、コストを抑えられるというメリットもあります。
しかしながら、キャットフードにこれらの使用に関する基準がはっきりと設けられていない分、人工添加物が含まれているキャットフードは決して安全なものとは言えません。
例えば、酸化防止剤であるBHAには発がん性が指摘されています。
黄色4号や黄色5号の着色料は、アレルギーやぜんそくの要因にもなることが報告されています。
中には、グリシリジンのように、そもそも安全性が確認されていない添加物もあります。
安全性が確認されていないということは、すなわち安全とは言えないということの裏返しでもあります。
大切なラグドールの健康を守るためにも、飼い主がしっかりと人工添加物が含まれているかどうかを確認して、安全なものを与えるようにしましょう。
ラグドールがキャットフードを食べない時におすすめの対処法3選
もしラグドールがキャットフードを食べなくなった場合には、いくつかの対処法を試すようにしてみましょう。
① キャットフードの種類を変えてみる
これは、それまで食べていたキャットフードに飽きている時に効果があります。
ウェットタイプからドライタイプに変えたりなど、食感に変化をつけてみても良いでしょう。
② 柔らかいタイプのキャットフードに変える
ラグドールが老齢の場合には、加齢と共に歯茎や歯も弱ってくるため、前までは無理なく食べられていたドライタイプも噛むのが難しくなっていきます。
ドライタイプをふやかして食べやすくするだけでも構いません。
③ 病院を受診する
ラグドールは肥大型心筋症という遺伝性疾患にかかりやすいと言われています。
この病気にかかると、じっとしていることが増えるだけでなく、食欲が落ちるといったことも見られるようになります。
そのため、いくつかの対処法を試してもキャットフードを食べない場合には、病気の可能性も視野に入れるようにしましょう。
ラグドールと健康的で楽しい生活を楽しもう
キャットフードは、毎日欠かさず食べるものなので、できればそれにかかる費用は抑えたいと考えることもあるかもしれません。
しかしながら、愛するラグドールと健康的で楽しい生活をできるだけ長い間送るためには、安全で高品質なキャットフードを選んでおきたいものですよね。
不健康な体になってしまっては、病院代や薬代でかえって高くついてしまう可能性もあります。
キャットフードについて正しい知識を持ち、ラグドールにとって最適なものを選んでみてはいかがでしょうか。